環境問題や社会課題の解決に、ビジネスを通じて取り組む企業が増えています。「環境問題解決カンパニーを探せ!」では、そんな企業の取り組みを「なんでも知りたいオフクロサマ」が徹底調査!
今回ご紹介するのは、インドに伝わる知恵を取り入れたウェルネスアイテム「シャクティマット」を展開するシャクティジャパンさんです。
トゲトゲの見た目がなんとも印象的なシャクティマットですが、実はそのものづくりには、インドの職人による手仕事や環境と人に配慮した素材選びなど、さまざまなこだわりが詰まっています。さらに、利益の一部を教育・医療支援に活用するほか、シャクティマットを一枚購入するごとに一本の木を植える活動も行っています。
今回は、シャクティジャパンでパートナーマネージャーを務める小熊由香さんに、Shaktiのものづくりや社会貢献への思いについてお話を伺いました。そして、気になるシャクティマットの使い心地も、カンキョーダイナリー編集部が実際に体験!自分の心と体をいたわるための一枚が、どのように人や地球の未来につながっているのでしょうか?
Shaktiのものづくりを知る

心と体を整える「Shakti」とは?
「Shakti」は、インドに古くから伝わる鍼のベッド「ベッド・オブ・ネイルズ」の考え方を、家庭で使えるセルフケアツールとして現代的に再構築したブランドです。
その物語は2014年、ニュージーランド出身の親友GeorgeさんとJonさんが、旅行先で現代版のベッド・オブ・ネイルズに出会ったことから始まりました。
二人は、その指圧の力とウェルビーイングの可能性に惹かれ、やがて企業でのキャリアを離れてShaktiの事業をスタート。その後、二人のビジョンに共感したJasonさんとGuyさんが加わり、日本ではシャクティジャパンが誕生しました。
「自分に、おかえり」をテーマに、指圧やマインドフルネスを通じて、心身をいたわる時間を届けています。
代表的な商品が、表面に数千本ものスパイクが並ぶ「シャクティマット」です。
▲究極のシャクティセット プレミアム
その見た目は、思わず「本当にこの上に寝るの!?」と驚いてしまうほど。スパイクの鋭さにもこだわりがあります。
ただし、鍼のように肌を一点で刺すのではなく、数多くのスパイクで広い範囲を面として刺激する構造になっています。
さらに、電気や充電が必要ないのも特徴。床やベッドに敷いて横になるだけでなく、足裏や脚、頭など、刺激したい場所に合わせて使うことができます。
小熊さんによると、実際に利用している人からは、「血行が良くなったせいか慢性的な腰痛が良くなった」「筋肉がほぐれ、風呂上がりに使うとよく眠れる」といった声が寄せられているそうです。
また、「強い刺激を受けた後は心が落ち着き、集中力が上がった気がする」といった、気分や精神面での変化を感じる人もいるのだとか。
「テレビを見ながら」「歯磨きをしながら」といった日常のちょっとした時間にも取り入れやすく、場所を選ばず使えるため、旅先に持って行く人もいるそうです。
▲シャクティマットの起源「ベッド・オブ・ネイルズ」
インドで一つひとつ手作り
Shaktiの製品は、指圧文化にゆかりのあるインドで、現在も多くの女性職人たちの手によって一つひとつ作られています。
小熊さんにShaktiのものづくりについて伺うと、製造コストだけを理由に生産地を決めるのではなく、商品のルーツであるインドの文化や地域に仕事を生み出し、利益を還元することを大切にしているとのこと。
Shaktiは、インド・バラナシの「Gratitude Factory」をはじめ、ランチやアグラの製造事業者、デリーの小規模な家族経営事業者などと連携して製品を作っています。
製造に関わる人には、生活賃金や有給休暇、病気休暇、医療ケアなどを提供。さらに、本人だけでなく家族のための緊急医療基金や医療保険も用意するなど、働く人の暮らし全体を支える仕組みが整えられています。
また、生産パートナーには、労働基準や安全、環境、企業倫理などを確認する独立監査「SMETA」の基準を設けています。
使う人だけでなく、つくる人の暮らしや働き方まで大切にする。
そんな姿勢が、Shaktiのものづくりの土台になっているようです。
▲インドのシャクティマット工場で働く女性職人
人と地球に配慮した素材選び
Shaktiのサステナビリティへのこだわりは、製造現場だけではありません。商品に使われる生地素材や染料にも、さまざまな配慮がされています。
すべてのShakti製品のコットンには、GOTS認証を受けた素材を使用しています。
GOTSとは、原料がオーガニックであることだけでなく、加工や流通における環境負荷、労働環境、トレーサビリティなども対象とした国際基準です。
オーガニックコットンは、有害な農薬や合成肥料に頼らず生産されるため、土壌環境の維持や回復にもつながります。
プレミアムシリーズの内部には、弾力性のある独自素材「Blissfoam™」を採用。調達先の一社では、使用するエネルギーの60%を再生可能エネルギーで賄っています。
また、マットのスパイクには、耐久性や肌への安全性に配慮したABS樹脂を使用しています。
長く使える素材と保証によって、頻繁な買い替えや廃棄を減らす。これもShaktiが考える環境への配慮の一つです。
私たちの暮らしを支える「木」の役割
森林は、私たちの暮らしや地球環境を支える大切な存在です。木は成長する過程で大気中の二酸化炭素を吸収し、炭素として蓄えることで、地球温暖化を緩和する役割を担っています。
さらに、地中に張り巡らされた根は土壌をつなぎ止め、土砂の流出を抑えます。風や砂の被害をやわらげる防風・防砂の役割を果たすほか、多くの生き物のすみかとなり、その土地らしい景観をつくる場所でもあります。
そんな森林を守り、失われた緑を取り戻す方法の一つが「植樹」です。
とはいえ、個人が土地や苗木を用意して、植えた後も木を管理していくのは、なかなか簡単なことではありません。
そこで注目したいのが、私たちにとって身近な「買い物」を通じて植樹に参加できる仕組みです。
今回取材したShaktiでは、シャクティマットを一枚購入するごとに、一本の木を植える活動を行っています。
▲株式会社シャクティジャパン パートナーマネージャー 小熊由香さん
商品を買うと、木が一本植えられる!
Shaktiでは、シャクティマット一枚の購入につき、一本の木を植える活動を行っています。
植樹はTree-Nationとのパートナーシップを通じて行われ、どこに木が植えられているのかを確認できる仕組みになっています。
しかも、木を植えて終わりではありません。
その木の維持管理を担う現地の人々には正当な賃金を支払い、発展途上地域の雇用創出にもつなげています。
つまり、Shaktiの商品が多くの人に選ばれ、売り上げが伸びるほど、現地への還元も広がっていくというわけです。
さらに、製造パートナーであるKishor Exportsと協力し、アグラやランチ近郊の工場周辺でも独自の植林プロジェクトを進めています。
植樹する本数だけでなく、木を育てる人の仕事も生み出す。
Shaktiの植樹活動は、木を増やすだけではなく、地域の暮らしも支える取り組みになっています。
いま話題の鋭いトゲトゲを体験して悶絶するスタッフの様子を次のページで見てみよう!














