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古紙リサイクルはサステナブル!雑紙の正しい捨て方って?|地球に良いことやってみた!

古紙リサイクルはサステナブル!雑紙の正しい捨て方って?|地球に良いことやってみた!

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これって環境に良いんじゃない?/最近話題のエコな場所って?/環境に配慮した新サービスってどうやって使うの? etc…
実際に行動して得た、生の情報をお届けします!

 

昔から現代にかけて長い時間みなさんの日常生活の中で使用され続けている素材「紙」。この紙、いらなくなったらなんでもかんでも可燃ゴミとしてゴミ箱に放り込んでしまっていませんか?実は正しく分別して資源回収されれば、不要な紙はリサイクルされて新しい紙製品となり、再び活躍できるとてもサステナブルな素材なんです。そんなことを情報発信しているカンキョーダイナリースタッフも、古紙・雑紙回収については簡単にしか知識がありませんでした…。

 

そこで!今回は紙のリサイクルに関するやってみたをお届け!

 

題して、
「紙ごみもサステナブルに捨てよう!正しい方法で紙の資源回収に出してみたー!」

適切にリサイクルすればよりサステナブルな「紙」

紙の原料となるのはみなさんもご存知の通り「木材」です。木は成長過程でCO2(二酸化炭素)を吸収することから、紙は焼却処分されるその時まで紙自身の中に「炭素固定」していると言われ、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を一時的に固定する「環境に優しい素材」と言われています。


さらに役割を終えた紙製品は正しい方法で処理することで、紙資源としてリサイクルされます。このリサイクルの循環に乗ることで、回収した「使用済みの紙(古紙)」は「古紙パルプ」となり、これを原料に「再生紙」が作られます。紙から紙へリサイクルの循環を繰り返すことができるので、紙はサステナブル(持続可能)な素材でもあるのです。

 

 

 

古紙回収リサイクルを主な事業とする大和紙料株式会社が運営するyoutubeチャンネルでは古紙リサイクルについてわかりやすく解説中。ぜひ見てみてください!

 

紙を使うことは環境に悪い!は間違い?

近年のペーパーレス化の促進や、製造に森林資源を利用することから「森林減少の原因」などとして紙は環境に悪いイメージを持たれることも少なくありません。しかし、森林減少の深刻な地域でのその主な原因は「農地への転用」「違法伐採」「過度な焼畑農業」「燃料用の木材採取」「森林火災」となっており、紙の製造はこれに含まれていません。また、日本国内の森林の多くは収穫を目的とした人工林が占めており、その中でも60年以上経った老木が収穫されずに放置されていることが問題となっていますが、紙の製造やその他の木材を資源とする生産物はこれらの問題を解決する適切な手段の1つとなっています。

 

製造されている紙に対しても日本の紙のリサイクル率は2023年時点で回収率81.7%、利用率66.8%と、世界的に高い水準にあり、特に古紙回収率は、1965年には38.3%だったのが、2023年には81.6%まで上昇していることから、紙の循環が年々促進されていることが伺えます。つまり紙=環境に悪いという話は事実とは異なるのです。

 

 

\突然ですがクイズです!/

あなたはしっかり分別できてる?

カンキョーダイナリーの運営拠点である東京都中央区のデータでは「可燃ごみ」として出されていたおよそ14%が資源となる紙類だったそうです。特に可燃ゴミと混同して捨ててしまっているのが「雑紙」という分類。雑紙を正しく分別し、リサイクルすることで紙のリサイクル率向上に貢献でき、さらにゴミの削減にもつながるのです。(雑紙の分別については下の項で詳しく解説中!)

 

【参考】中央区|雑紙(ざつがみ)を分別して資源に出しましょう。

紙ごみの分別方法まとめてみた!

リサイクルできる紙「古紙」ってなに?

 

「古紙」とは一度使用された紙のうち、製紙原料としてリサイクルできるものを指します。
カンキョーダイナリースタッフの居住地域では古紙として分別されているものは大きく分けて5つで、


⚫︎新聞(折り込みチラシを含む)
⚫︎雑誌(本・ノート)
⚫︎雑紙(包装紙・ハガキ・お菓子の箱など)
⚫︎ダンボール
⚫︎紙パック


に分別されます。
自治体によっては紙パックが古紙として分別されていない自治体もあります。
具体例として東京都中央区では紙パック(牛乳パックやヨーグルトのパック)は回収箱が設置されている区の施設、または決められた日時に小学校等へ出すという決まりになっています。

「古紙」の出し方

古紙にはそれぞれゴミとして出す際の出し方があります。注意事項があるのでそれぞれ見ていきましょう。

⚫︎新聞

新聞は間に挟まったチラシも一緒に資源に出すことができます。新聞とチラシを一緒にビニール紐などで縛るか、新聞回収用の紙袋に入れて資源収集の日に出しましょう。

⚫︎雑誌

雑誌や本、ノートはビニール紐で一つにまとめて資源収集の日に出しましょう。カタログや教科書など製本されたものはこの雑誌に分類されます。注意事項として、紙についているクリップやファイルについている金属は取り除いて不燃ごみの日に出しましょう。また、投函されるカタログによくあるビニールのコーティングは雑誌として資源に出してはいけません。ビニールは剥がして可燃ごみとして出してください。

⚫︎雑紙

一番分別がわかりにくいのがこの「雑紙」です。雑紙(ざつがみ)とは、新聞、雑誌、段ボール、飲料用パック以外の、リサイクル可能な紙のことです。例えば、お菓子の箱、封筒、包装紙などが雑紙に分類されます。これらは散らからないように紙袋にまとめて資源の収集日に出しましょう。まとめるための紙袋の持ち手が紙製でない場合はこれも取り除いて可燃ゴミとして出さないといけません。

 

雑紙に分類されるものの具体例

ティッシュペーパーの箱、ラップの箱、値札・商品タグ、紙製の箱、パンフレット・チラシ、包装紙、封筒・ハガキ、割り箸の袋、紙袋、トイレットペーパーの芯、ラップの芯、タバコの箱、紙ひも、のし、etc…

※それぞれ部分的に使われているビニールや金属製の素材は適切に分別して出してください。

 

⚫︎ダンボール

ダンボールは必ずたたんで、できる限りひもで束ねて出してください。粘着テープや宅配伝票、その他紙以外の素材は取り除いてください。

⚫︎紙パック

 

牛乳、ジュース、コーヒー、お茶など紙パックで販売されている飲み物は、パッケージに「紙パックマーク」がついていればリサイクルする事ができます。紙パックは残った中身が腐らないように、箱を開いて洗い、カビが生えないように乾かして、束ねて出してください。自治体によって回収方法が異なる場合が多いため、リサイクルに出す際はお住まいの地域の紙パックリサイクル方法を事前にお調べすることをオススメします。

 

\道具不要で牛乳パックを開く方法を動画でご紹介!/

 


リサイクルできない!禁忌品って何?

 

リサイクルできない分類の特殊な紙や、汚れ状態などによってリサイクルできない紙ゴミがあります。これらを「禁忌品」と呼び、使用するとリサイクルに支障をきたしたり、製品の品質を下げたりしてしまいます。具体例として、レシート(感熱紙)、アイロンプリント紙、飲食物の梱包によって油や食品で汚れた紙・紙箱、洗剤が入っていた香りの強い紙や線香の箱、シュレッダーした紙などが該当します。分別する際は気をつけましょう!

 

 


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