第1問 回答
日本の国土のうち、森林がしめる割合はどれくらいでしょう?
A 約10%
B 約30%
C 約50%
D 約70%
答え:D 約70%
日本は「森林大国」だった!
国土のうち森林がしめる割合を「森林率」といいます。林野庁の最新データによると、日本の森林面積は約2,502万ヘクタールで、国土の
これは先進国(OECD加盟国)の中で
どんな木が生えているの?
日本の森林は大きく2種類に分けられます。
天然林(てんねんりん):人の手をあまり加えずに自然に育った森。ブナやミズナラなどの広葉樹が中心で、全体の約54%をしめます。
人工林(じんこうりん):戦後に国の政策として計画的に植えられた森。スギやヒノキが多く、全体の約40%をしめます。
戦後の日本では、家を建てるための木材を育てるため、全国の山に一斉にスギやヒノキが植えられました。それから50〜70年が経ち、これらの木は今まさに「使いどき」の時期をむかえています。
森の「意外なはたらき」
森は木材をあたえてくれるだけではありません。
・雨水をゆっくり地面にしみこませて、川や地下水をたくわえる(水源のかん養)
・土砂くずれをふせぐ(国土の保全)
・二酸化炭素(CO₂)をすいこんで気候変動をふせぐ(地球温暖化の防止)
・さまざまな生き物のすみかになる(生物多様性の保全)
森はただの「木の集まり」ではなく、水・空気・生き物・気候など、地球の環境を支える大切な役割をたくさん持っているのです。
第2問 回答
木は成長しながらCO₂を吸いこんで、地球温暖化をふせいでくれます。では、古くなった木は、CO₂をどうする?
A たくさん出す
B 全部固める
C 吸う力が増える
D 吸う力が弱まる
答え:D 吸う力が弱まる
木にも「成長ざかり」がある
木は成長するときにたくさんのCO₂をすいこみます。ところが、老木になると成長が止まり、光合成によるCO₂の吸収量が大きく落ちてしまいます。すると、木が「息をする(呼吸する)」ときに出すCO₂の量と、すいこむ量が
林野庁・環境省の資料によると、日本の森林がすいこむCO₂の量は
日本の森林の「高齢化問題」
戦後に植えられたスギ・ヒノキが、今では樹齢50〜70年以上になっています。林野庁が理想とする伐採のタイミング(植えてから約50〜60年)を過ぎても、多くの木が切られずに残ったままになっているのです。
これはなぜでしょうか?
・日本の山は急斜面が多く、木を切り出すのにお金がかかる
・安い外国産の木材が輸入されるようになり、国産材の需要が落ちた
・山を持つ人が高齢化して、管理する人が減った
つまり、木を植えるだけではなく、適切に「使って、植え替えて、育てる」ことが、森林を元気に保ち、CO₂を減らすためにも大切なのです。
その他の選択肢について
A. たくさん出す
古くなった木が、急にたくさんのCO₂をはき出すようになるわけではありません。木は人間と同じで「息(呼吸)」をしていますが、おじいさんになって問題になるのは、CO₂を「すう力」がすくなくなってしまうことなのです。
B. 全部固める
木はすいこんだCO₂を、自分のからだの中に「固めて」おくことができます。でも、古くなった木はこれ以上あたらしくCO₂をすうことがほとんどできないため、これ以上たくさんのCO₂をからだの中に固めることはできなくなってしまいます。
C. 吸う力が増える
これは逆です。木は人間でいう「こどもの時期(成長ざかり)」にいちばんたくさんCO₂をすいこみます。年をとると成長がゆっくりになるので、すう力は減ってしまいます。
第3問 回答
第3問 回答
古くなった木を切って「紙」などに使い、あいた場所に新しい苗木を植えると、森はどうなる?
A 元気な森になる
B 水がまずくなる
C 虫がいなくなる
D 土が乾く
答え:A 元気な森になる
「伐って、使って、植える」の循環
林野庁が大切にしているキーワードが
古い木を切ると、そこに太陽の光が届くようになり、新しい木を植えることができます。若い木はグングン成長しながら、たくさんのCO₂をすいこんでくれます。これをくり返すことで、森が「CO₂をすいこみ続ける元気な森」であり続けることができるのです。
紙のリサイクルと森の関係
伐って使った木を紙にするだけでなく、その紙をリサイクルすることも大切です。みなさんが使ったノートや新聞紙を資源ごみに出すと、古紙(こし)として回収され、また新しい紙に生まれ変わります。
日本の古紙回収率は
でも「100%リサイクル」はできない?
「じゃあ紙はずっとリサイクルし続けられるの?」と思うかもしれません。実は、紙の原料である木の繊維(せんい)は、リサイクルをくり返すと少しずつ短くなって、品質が落ちてしまいます。そのため、どうしても「最初の新しい木材(バージンパルプ)」も一定量必要になってきます。
だからこそ、木を循環させながら使い、さらにリサイクルで消費を抑えることで、森はずっと元気でいられます。
その他の選択肢について
B. 水がまずくなる
森の土には、雨水をきれいにろかして、おいしい地下水にする「フィルター」の役わりがあります。古い木を切ったとしても、すぐに新しい苗木を植えて森を守っていれば、このフィルターの力はこわれないので、水がまずくなることはありません。
C. 虫がいなくなる
古くて暗い森よりも、古い木を切って新しい光がさしこむ森のほうが、草花がよく育って明るい「雑木林(ぞうきばやし)」になります。すると、カブトムシやクワガタなどのいろいろな虫たちが集まりやすくなるため、虫がいなくなることはありません。
D. 土が乾く
木を一度に全部切りたおしてそのままはげ山にしてしまうと、たしかに土はカラカラに乾いてしまいます。でも、日本の森では計画的に木を切り、すぐに次の新しい苗木を植えて育てるため、森の土が乾ききってしまう心配はありません。
わたしたちにできる「森のリサイクル」
紙は資源ごみに出す:古紙回収に出すことで、森林資源の消費を減らせる
国産の木材や紙製品を選ぶ:日本の森で育てられた木を使うことで、日本の森の循環を助ける
紙をむだにしない:両面を使う、電子ファイルで共有するなど、紙そのものの消費を減らすことも大切
わたしたちの小さな心がけが、未来の豊かな森を育てます。
まとめ
森は「ほうっておけばいい」ではなく、「切って、使って、植えて育てる」ことで初めてずっと元気でいられます。みなさんが紙を大切に使い、リサイクルに協力することも、遠くの山の木を守ることにつながっています。一本一本の木と、わたしたちの毎日の行動は、じつはしっかりつながっているのです。















