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森林伐採は悪いこと?林業の現場で学ぶ持続可能な森林管理|環境活動探訪記

森林管理の年間スケジュール

 

今回お話を伺った富士市森林組合さんで行われる年間のスケジュールは上記の通り。取材をした10月初旬は下刈りの工程が終わり、木の成長に合わせて間伐をしていく期間でした。また、雨や雪で安全面が保証できない場合を除き、適齢期を迎えた木の収穫である「主伐」の作業は範囲ごとにスケジューリングされ通年で行われているそうです。

まとめ|伐採=悪ではない

 

「植樹」以外の工程についてはほとんど知らなかったカンキョーダイナリースタッフ。今回の見学では、日常生活ではなかなか知ることのない林業の現場を間近で見ることができました。伐採や運搬など、森を守り育てるための多様な工程を知ることで、一本の木が私たちの暮らしに届くまでの長い道のりを知ることができたように思います。

 

印象的だったのは、富士市森林組合のプランナーさんの「人間が手を入れないと森林がうまく機能しない」という言葉。
環境問題では「人間の活動=悪」とされがちですが、森林管理の現場では逆に“人の手”が森の再生を支えています。間伐で木々に光を届けることで二酸化炭素の吸収効率が高まり、主伐で新たな世代の木が育つ土壌がつくられます。環境省によれば、森林を破壊する主な要因は農地転用や違法伐採、焼畑、過剰採取、森林火災とあります。つまり今回ご紹介した、「計画的な伐採」はそれらとは異なり、森の健全な循環を守るための大切な工程なのです。

 

いかがでしたでしょうか。林業や森林管理の現場は、私たちの生活のすぐそばにあります。直接森に関わることがなくても、関心を持ち続けることが大切です。日々手にする紙製品や木材の背景には、森を守る人たちの丁寧な営みがあります。少しだけ視線を森に向けて、自然と共に生きる未来を一緒に考えてみませんか?

 


\スタッフが探訪した様子をレポート!/


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参考

環境省|世界の森林を守るために

森林伐採は悪いこと?林業の現場で学ぶ持続可能な森林管理|環境活動探訪記

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まとめ

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