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キャンプコーディネーターに聞いた!環境に優しいエコキャンプとは?

キャンプコーディネーターに聞いた!環境に優しいエコキャンプとは?

今、ブームとなっている“キャンプ”。一方で、ごみの放置や煙の臭い、自然破壊といったトラブルに悩まされているキャンプ場や近隣住民もいるようです。そこでキャンプ場や近隣住民に迷惑がかからないだけでなく、自然環境にも配慮できるとして注目されているのが「エコキャンプ」。

 

キャンプコーディネーターのこいしゆうかさんにエコキャンプのルールやアドバイスをお伺いしました。

 

この記事のポイント
・エコキャンプについて理解ができる
・キャンプコーディネーターがおすすめするグッズ、キャンプ場情報をGet
・キャンプコーディネーターからエコキャンプのアドバイスがもらえる

エコキャンプとは

キャンプコーディネーターに聞いた!環境に優しいエコキャンプとは?

 

エコキャンプは、自然環境に配慮したキャンプのこと。基本的なキャンプのマナーやキャンプ場のルールを守ることに加え、自然に感謝の気持ちを持って思いやることが重要です。

 

<基本的なキャンプのマナーとは?>
① 焚き火や炭、ごみの処理はキャンプ場のルールを守ろう
 直火が禁止であったり、ごみは持ち帰る必要があったりとキャンプ場ごとにルールは異なります。忘れずにチェックしておきましょう。

② 周りのキャンパーさんへの配慮は忘れずに
 お互いに気持ちよくキャンプを楽しむためにも配慮は大切。テントが近いキャンパーさんには挨拶をしたり、日中も騒ぎすぎず、就寝時間になったらランタンのライトを落として静かにしましょう。他の人のサイトを横切るのもNGです。

③ 公共の場はきれいに
炊事場やトイレなど共用で使う場所はきれいに使いましょう。網を洗う場所などルールがある場合もあるので注意してください。

 

日頃の便利な生活から離れてみることで多くの気づきを得られるキャンプ。自然の中で生かされていることを再確認することで、自然とエコキャンプにも取り組めそうですね。

エコキャンプの3つのポイント

①ごみは出さない

エコキャンプではゴミは出さないようにしよう

 

自宅でキャンプの準備をする時点から意識したいポイント。不必要なものまでたくさん持っていくのではなく、本当に必要なものだけを厳選するとごみが減るだけでなく、荷物も軽くなって一石二鳥!特に食品は買いすぎないように、買い出しの時点から注意しましょう。

こいしさんは「翌日の朝の食材は買わない」ようにしているそうです。朝は夜ご飯の残りを食べたり、残らなかった場合にはフリーズドライや缶詰で対応して、食品ロスが出ないように工夫しているようです。いつも食品を余らせてしまいがちな人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

\詳しく学ぼう/

②フィールドを汚さない

エコキャンプではフィールドを汚さないようにしよう

 

基本的なキャンパーのマナーでも紹介しましたが、焚き火や炭、ごみの処理はキャンプ場によってルールが異なります。必ず、それぞれのキャンプ場のルールを守りながら、芝生やフィールドに配慮しながら楽しみましょう。

また、水やエネルギーといった限られた資源を大切に使うことも重要なポイント。食器洗いができるキャンプ場もありますが、汚れは拭き取る水洗いがおすすめ。こいしさんもソロキャンプをするときには、スプレータイプの洗剤で汚れを落とし、キッチンペーパーで拭き取ることで、洗い物を出さないようにしているそうです。

③グッズにこだわる

エコキャンプではグッズにこだわろう

 

自然由来の環境に優しいグッズを取り入れてみるのもおすすめ。今は、多くのメーカーから環境に配慮したおしゃれな商品が販売されています。キャンプで使うものから脱プラスチックに取り組んでみるのもいいかもしれないですね。

また最近では、100均でも手に入るキャンプグッズ。もちろん手軽に揃えられるのは嬉しいですが、こいしさんはできるだけいいものを長く使うことも重要視しているそうです。

 

<こいしさんのバックパックの中身を見せてもらいました!>
バッグパックひとつで行くソロキャンプの持ち物だそうです!荷物が多くなりがちの方は、ぜひ参考にしてみてください。

キャンプコーディネーターこいしさんのバックパックの中身
テント、寝袋、マット、チェア、テーブル、着替え、アメニティ道具、防寒具、焚き火台、バーナー、クッカー、調理器具、カトラリー

 

エコキャンプにおすすめの◯◯◯

グッズ

こいしさんに皆さんにもおすすめしたいグッズを3つ教えてもらいました!

 

①森の着火剤

キャンプコーディネーターこいしさんおすすめの森の着火剤

 

間伐材を利用した日本製の着火剤。灯油などの揮発成分を含んでいないので、乾かず、手が汚れない!1片で約7分間燃焼するので、バーベキューや焚き火、キャンプファイヤーなどの火おこしにピッタリです。

 

こいしさんのコメント
「よくあるチューブ状の着火剤は匂いがきついのですが、これは木屑でできているので着火するときに匂いがしないんです。」

 

②岩手切炭

キャンプコーディネーターこいしさんおすすめの岩手切炭

 

岩手県独自の構造を持つ岩手窯を使用し、約800℃の高温でじっくり時間をかけて製炭。そのため固定炭素率が平均90%と非常に多く、不純物が少ない高品質な黒炭です。

 

こいしさんのコメント
「環境にも優しく、お肉も美味しく焼き上がる炭なんです!ホームセンターでお得に買えるマングローブの炭は、マングローブの木を伐採したうえで船での長距離輸送をおこなっているので、環境にはよくないですよね。キャンプに行くときには、5〜6本ほどを紙製の米袋に小分けにして持っていってます!」

 

③水切り紙袋

キャンプコーディネーターこいしさんおすすめの水切り紙袋

 

生ごみを入れて、紙袋の上を折って上から抑えると水気を絞れるアイテム。ごみの水分をしっかり切ることでごみの軽量化につながり、自宅へごみを持ち帰るときも軽くなって便利に!
また、ごみの重量を減らすことは可燃ごみの輸送時・焼却時の燃料削減やCO2排出量の減少を期待することもでき、さらに三角コーナーや水切りネットを使わないことで脱プラスチックにも繋がります。

 

こいしさんのコメント
「キャンプでは生ごみをできるだけ出さないようにしたいですが、どうしても出てしまう場合にはこのアイテムがあると軽量化して、ごみの持ち帰りができるのでいいですよね。」

 

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キャンプ場

こいしさんにエコキャンプに取り組むのにおすすめなキャンプ場を3ヶ所教えてもらいました!

 

①しもはじ埴輪キャンプ場(茨城県東茨城郡)

キャンプコーディネーターこいしゆうかさんおすすめのキャンプ場しもはじ埴輪キャンプ場

 

自然の恵みが受け継がれた里山をフィールドとしたキャンプ場。ルールを守れば、直火で焚き火を楽しむこともできます。約2ヘクタール(20,000平米)の広々としたフリーサイトのキャンプフィールドで23組が限定で楽しめます。

 

こいしさんのコメント
「コンセプトがとてもいいキャンプ場で、芝生の種を蒔いたりできるんです!」

 

しもはじ埴輪キャンプ場
茨城県東茨城郡茨城町下土師1821
毎週木~土曜、各連休(GW、夏休み、SW等)
https://npowa-satoyama.com/haniwa-camp

 

②キャンプ民泊NONIWA(埼玉県ときがわ町)

キャンプコーディネーターこいしゆうかさんおすすめのキャンプ場キャンプ民泊NONIWA

 

古民家の前の広いお庭でテント泊や焚き火などのキャンプ体験ができるキャンプ民泊。トイレや水場は家の中だから安心!道具はすべてレンタル可能でインストラクターが使い方からメンテナンス方法まで一つ一つ丁寧にレクチャーしてくれます。お子様連れやキャンプ初心者にはおすすめのキャンプ場です。

 

こいしさんのコメント
「初心者の人にはキャンプ民泊がおすすめです。キャンプって、最初はハードルが高いので講習付きだと安心ですよね。初心者向けで、道具も全てレンタルできて、インストラクターがキャンプ講習や子供向けに火育をしてくれます。ファミリー向けの講習もありますし、都心からも近いのでおすすめです!」

 

キャンプ民泊NONIWA
埼玉県ときがわ町
東武東上線「小川町駅」から車で15分、坂戸西スマートICから車で25分
https://noniwa.jp/

 

③be-北軽井沢キャンプフィールド(群馬県吾妻郡)

キャンプコーディネーターこいしゆうかさんおすすめのキャンプ場be-北軽井沢キャンプフィールド

 

元は『軽井沢オートキャンプ場クリオフィールド』という施設でしたが、2年ほど前に閉鎖されたことを機に、その居抜きを引き継いだ佐久間亮介さんが運営するキャンプ場。放置されていたことで場内が自然に戻りつつあるので、人も鳥も木々も居心地のいいサイトです。

 

こいしさんのコメント
木々の種類が豊富で、たくさんの小鳥たちに声を聞きながらキャンプを楽しめます。自然の生命の豊かさを芝生のうえでのんびり感じられる場所です。

 

be-北軽井沢キャンプフィールド
群馬県吾妻郡長野原町応桑1984-160
営業期間:春〜秋 ※冬は休業
予約:https://reserva.be/becampfield/about
ブログ:https://camp-in-japan.com/be/

エコキャンパーになるためのアドバイス

こいしゆうかさんからのエコキャンパーになるためのアドバイス

 

「エコなキャンプをする!」よりも「エコを意識するためにキャンプという遊びをする!」という考えの方が無理がなくていいと思います。そのうえで、まず意識して欲しいのは道具選びですね。私は「ものを選ぶ時からキャンプは始まっている」と思っているくらい道具選びは大事なポイントだと思います。ぜひ良質で長く使えるグッズを大切に使って欲しいです。 

そして、まだキャンプに挑戦したことがない方にはぜひ経験してほしいです。多くの方にキャンプを通して自然の尊さを知ってもらうことにより、環境問題に関心を持って、配慮できる人が増えると思っています。

まとめ

エコキャンプをするためには

 

いかがでしたか?すでにキャンプを趣味として楽しんでいる方にも新たな発見を得られる情報が多かったのではないでしょうか。

キャンプは非日常を楽しめるとして人気ですが、日頃の便利な生活がゆえに、気付かぬうちに自然に悪影響を及ぼす便利なキャンプをしていないでしょうか?こいしさんも「キャンプで自然環境に配慮できないと直接的に自然を破壊してしまう」とお話ししていました。

自然の中で遊ばせてもらっているという謙虚な気持ちを大切にし、これからも自然の中でキャンプを楽しめるような取り組みをキャンパーひとりひとりが考えていく必要がありそうです。

 

今回お話を聞いた人の紹介

キャンプコーディネーターのこいしゆうかさん
こいしゆうかさん
イラストレーター・エッセイ漫画家・キャンプコーディネイター
主な書籍に「そうだ、キャンプいこう!」(standards)「カメラはじめます!」(サンクチュアリ出版)「ゆるっと始める!キャンプ読本」(kadokawa)などがある。難しいことをわかりやすく親しみのある漫画で表現。「ランドネ」(エイ出版)、「ガルビー」(実業之日本社) 、「くらべてけみして」(新潮社)にて連載中。他、キャンプコーディネイターとしては、2009年から女性が自立してキャンプをする「女子キャンプ」を提唱。女性目線のキャンプスタイルの提案、オリジナルテント「PANDA」のデザインなどを手がける。ラジオ、テレビ、雑誌など他メディア出演多数。

出演履歴:TV:マツコの知らない世界(2016)、ヒルナンデス(2019)、あさイチ(2019) ラジオ:「高橋みなみのこれから、何する?」(2017)「あさナビ」(2018)

http://koishiyuka.com/

 

\インタビュー記事はこちら/

キャンプコーディネーターに聞いた!環境に優しいエコキャンプとは?

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