今までの成果と今後の展望

ONE PLANET LABO 代表理事 瀬口 亮子 さん
2019年にRefill Japanを立ち上げた頃は、「給水スポット」という言葉自体がほとんど知られていませんでした。それが今では、自治体や企業でも普通に使われるようになり、活動を続けてきた立場としては、本当に大きな変化を感じています。

ただ、私たちは給水スポットの数を増やすことだけをゴールにはしていません。給水スポットの普及を進める「第1フェーズ」では、外出先でマイボトルに水を補給できる環境づくりに取り組んできました。その後、「第2フェーズ」として、マイタンブラーやマイタッパーなどを使える店舗の登録を進め、給水以外のリフィル行動へと活動の幅を広げています。そして現在は、その先の「第3フェーズ」として、地域でリユース容器を共有する「シェア容器」の仕組みづくりにも挑戦しています。

わたしたちが目指しているのは、「リフィルが当たり前の社会」です。外出時に給水スポットで水分補給する。コーヒーをマイタンブラーで受け取る。お惣菜をマイ容器やリユース容器で購入する。そんな行動が特別な環境活動ではなく、日常の選択肢として自然に定着している社会になったら良いなと思います。
そのためには、スポットの数を増やすだけでなく、より多くの人々が、何度も繰り返し利用することが大切です。環境のために我慢するのではなく、「簡単で、快適で、かっこよくて、経済的だから選ぶ」。そんなリフィル文化を、これからも全国に広げていきたいと思っています。
まとめ
今回取材を通じて印象的だったのは、給水スポットが単なる「水を飲む場所」ではないということでした。私たちが何気なく購入しているペットボトル飲料の裏側には、製造や輸送、販売、リサイクルまで多くの資源やエネルギーが使われています。一方で、マイボトルに水を補給するという小さな行動は、その負荷を大きく減らす可能性を秘めています。
さらに、ONE PLANET LABOの取り組みは給水スポットの普及にとどまりません。マイ容器が使えるお店とその利用促進、そして地域でリユース容器を共有する「シェア容器」の仕組みづくりへと発展し、「使い捨てが当たり前ではない社会」の実現に挑戦しています。給水スポットから始まった活動が、人々の暮らしや地域のつながりそのものを変えようとしていることに、大きな可能性を感じました。
環境問題というと難しく感じてしまいますが、まずはマイボトルを持って出かけることからでも十分な一歩です。皆さんも街で給水スポットを見つけたら、ぜひ立ち寄ってみてください。その一杯の水が、未来の当たり前をつくるきっかけになるかもしれません。













