環境問題が深刻化する地球。最近では環境問題解決に向けて動き出している企業すなわち「環境問題解決カンパニー」を多く見かけるようになりました。このコラムではそんな環境問題解決カンパニーのことを「なんでも知りたいオフクロサマ」が徹底調査!
今回調査したのは、廃棄予定など未活用だった素材を「もう一度おいしく生かす」蒸留スタートアップ「エシカル・スピリッツ株式会社」 さん!
さて、どのような事業を行う会社で、環境問題解決に向けてどのように地球環境に貢献しているのでしょうか?オフクロサマと一緒に見ていきましょう!
目次

エシカル・スピリッツって?
日本の食品ロスは2023年度に約464万トン。活用できるはずの食材や素材が、いまも“もったいない”まま廃棄され続けているんだホ。 そんな中で、まだ“価値が見いだされていない素材”をお酒に変えている会社があるんだホゥ。それがエシカル・スピリッツ!
エシカル・スピリッツさんは、酒粕や飲み頃を過ぎたビールなど、本来は捨てられてしまう素材を使って、クラフトジンを造っている会社だホ〜! 「Starring the hidden gem.(隠れた才能をステージへ)」という企業理念のもと、 未活用の素材を見つけ出し、新しいおいしさに生まれ変わらせることを目指しているんだホゥ!
さらに、来年以降に製造開始を予定している新プロジェクト「木の酒」の製造にも挑戦中! ぶどうからワインが、麦からビールができるように、「木」そのものを原料にしたまったく新しいお酒を開発中なんだって! 森林資源をより価値ある形で活用し、木の新しい使い道をつくることで、林業の活性化や森林保全にもつながる可能性がある、まさに未来のお酒なんだホゥ!
おいしくて、しかもサステナブル!そんな挑戦を続けるエシカル・スピリッツさんの取り組みについて、お話を聞いてきたんだホ〜!
どんな商品をつくっているの?
エシカル・スピリッツさんのお酒は、ただの「蒸留酒」じゃないんだホ。 ひとくち飲めば香りがふわっと広がる、“飲む香水”みたいなクラフトジン!
「本当に廃棄素材から?」と驚くほど、香りも味も個性的で、世界でも高く評価されているんだホ〜!
そんなエシカル・スピリッツさんの代表商品の一部をご紹介していくホ〜!
LAST
©エシカル・スピリッツ株式会社
「LAST」は日本酒の“酒粕”を蒸留した“酒粕焼酎”の華やかな香りを主役にした、エシカル・スピリッツの代表的な商品だホ〜! 世界的な品評会「World Gin Awards」や「IWSC(International Wine & Spirit Competition)」で 国別最高賞や最高金賞を受賞した実力派で、アップサイクル素材を使っているだけでなく、香りや味もしっかりおいしいと高く評価されているんだホゥ!
日本酒を搾った最後に出る「酒粕」は、年間約3,600トン(※エシカル・スピリッツ推計)も未活用になっているといわれているんだホ。 その酒粕を蒸留した「酒粕焼酎」をお酒のベースに用いているんだって!イギリスのドライジンとは違い、とてもまろやかな味わいが特徴的だホゥ!
商品名の「LAST」という英単語には、“最後”という意味だけじゃなく、“続く”という意味もあるんだホ〜! 日本酒造りの“最後”の工程で出た酒粕を使って、新しいお酒に生まれ変わり、価値が“続いていく”ことから、この名前がつけられているんだホゥ〜!
ÉTHIQUE
©エシカル・スピリッツ株式会社
「ÉTHIQUE」は、ジンに必ず使わなければならないジュニパーベリーのほか、たった1種類のボタニカルを使って蒸留し その素材の“おいしさ”をたのしむエシカルジンなんだホ〜!
例えば、「CACAO ÉTHIQUE(カカオ エシーク)」は、カカオの皮(カカオハスク)を使用。 カカオハスクはカカオニブ(カカオ豆の中身でチョコづくりに用いられる)よりも表面積が大きいから香りを引き出しやすくて、 むしろ香りを引き立たせたいジンの原料にはぴったりなんだそう!「廃棄素材なのにおいしい」ではなく、 「この素材だからこそおいしい」を体現している商品なんだホ〜。
REVIVE
©エシカル・スピリッツ株式会社
「REVIVE」は、飲み頃を終えたビールや日本酒などのお酒を蒸留し、ジンとして蘇らせたエシカルジンだホ〜! コロナ禍で余剰となってしまった輸入ビールや日本酒などを原酒に使用しているんだホゥ。
その中でも「REVIVE from Horgaarden(リバイブ フロム ヒューガルデン)」は、 コロナ禍で余剰になったヒューガルデン・ホワイト約3万ℓを原料にした、ジントニックにぴったりな商品なんだホゥ! ビール好きから転じてこのジンを好きになったという人もいて、小麦由来の甘い香りが特徴だホゥ。 余剰となった限りあるビールを使っているから、なくなり次第終了の商品なんだって〜!
次のページでは、「エシカルなお酒の製造工程」を見ていくホ〜!

















