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絶滅した動物から学ぶ環境問題|「だいたいヒトがやらかしました 絶滅生物事典」

絶滅した動物から学ぶ環境問題|「だいたいヒトがやらかしました 絶滅生物事典」

多くの動物を絶滅に追いやった最大の原因は、自然の摂理ではなく「私たちヒトの行動」です。

今回「ダイナリー図書館」でご紹介する書籍『だいたいヒトがやらかしました 絶滅生物事典』は、そのタイトル通り、ヒトの果てしない欲望がいかにして動物たちを絶滅へと導いてきたのかを分かりやすく学べる1冊です。

乱獲や環境破壊など、現代の私たちの便利な暮らしがどのような犠牲の上に成り立っているのかを痛烈に突きつけられます。過去の歴史を知り、これからの環境保全や日々の行動を見直すきっかけとして、本書の魅力や見どころを詳しくご紹介します。

動物の絶滅はヒトの欲望と結果によるもの

ヒトは欲のためなら手段を選ばず行動してしまう

『だいたいヒトがやらかしました 絶滅生物事典』というタイトルが痛烈に物語るように、近年に起きた生物絶滅の大部分は、私たちヒトの活動が直接的な引き金となっています。

 

「美しい毛皮が高値で売れる」「食べると美味しい」「ただ狩猟のターゲットとして楽しみたい」といったヒトの終わりのない欲は、多くの動物たちを無秩序な乱獲へと追い込みました。さらに、自分たちの生活圏を広げるために豊かな自然を切り拓き、動物たちの住処や食料を根こそぎ奪うなど、目の前の利益や発展を優先するあまり手段を選ばないヒトの行動が、生態系に取り返しのつかない悲劇を生み出してきました。

 

本書は、そんなヒトの身勝手さによって永遠に姿を消してしまった生物たちの歴史を、私たちに鋭く突きつけています。

 

現代の便利な環境は動物達の犠牲で成り立っている

今一度ふだんの暮らし方や行動を見直そう

私たちが日々当たり前のように享受している豊かで便利な生活も、決して無傷で手に入れたものではありません。都市の開発に伴う自然破壊をはじめ、大量生産・大量消費がもたらす気候変動、プラスチックごみによる海洋汚染など、私たちが手に入れた「便利さ」の裏側では、今この瞬間も多くの野生生物が犠牲になり、絶滅の危機に瀕しています。 過去の絶滅を「昔の出来事」として片付けるのではなく、現在の私たちの生活と地続きの問題として捉える視点が不可欠です。

 

使い捨てを減らして資源を大切にする、環境に配慮された製品を積極的に選ぶなど、日々のささいな消費行動を見直すこと。それが、これ以上の「やらかし」を食い止め、ヒトと多様な生物が共存できる未来をつくるための第一歩となります。

 

           \生物多様性のために私たちにできることを知ろう!/

 

「だいたいヒトがやらかしました 絶滅生物事典」のおすすめポイント

漫画形式なので活字が苦手でも読みやすい

本書の最大の特徴は、全編を通して親しみやすい漫画形式で描かれている点です。絶滅という重くなりがちなテーマを、躍動感のあるイラストとユーモアを交えストーリーで解説しているため、普段あまり本を読まない方や子どもたちでも、最後まで飽きることなく読み進められます。

 

また、紹介されている絶滅生物の中には、誰もが知る有名キャラクターのモデルになった動物なども登場します。単なる図鑑としての知識にとどまらず、思わず誰かに教えたくなるような意外な豆知識が充実しているのも、本書ならではの魅力です。

1項目2〜4ページ完結の内容が多く端的に理解できる

一見複雑に見える絶滅の経緯も、1種につき2〜4ページという非常にコンパクトなボリュームでまとめられています。短時間で要点を押さえられるため、隙間時間でも気軽に読み進めることが可能です。

 

それぞれの物語は、当時の時代背景からヒトがどのように関わり、最終的にどのような結末を迎えたのかというポイントが明確に整理されています。情報の密度は高いながらも、ヒトの「何がやらかしだったのか」を直感的に理解できる構成になっています。

年代順に紹介されているので歴史も学べる

掲載されている絶滅生物は年代順に並べられており、読み進めるうちに「ヒトの文明の発展」と「絶滅の加速」が密接に関係していることに気づかされます。大航海時代から近代、そして現代へと続く歴史の流れの中で、ヒトのテクノロジーや生活様式の変化がどのように生態系へ影響を与えてきたのかなどを可視化しています。

 

生物の知識だけでなく、その時代に世界で何が起こっていたのかという歴史的な背景も同時に学べるため、大人の教養としても非常に読み応えのある内容です。

 

                \絶滅危惧種のクイズで理解を深めよう/

著者と商品の詳細

監修者の詳細

木村由莉(きむら ゆり)

国立科学博物館 生命史研究部 進化古生物グループ 研究主幹。早稲田大学教育学部卒業、米国サザンメソジスト大学地球科学科で博士号取得。専門は陸棲哺乳類化石。著書に『もがいて、もがいて、古生物学者!!』(ブックマン社)、『古生物がもっと知りたくなる化石の話』(岩波ジュニアスタートブックス)他。絵本から一般書まで古生物本の監修多数。

絵とマンガ担当者の詳細

ウラケン・ボルボックス

イラストレーター。広告、書籍、Webを中心にイラスト、漫画、キャラクターデザインを手がける。生物多様性や社会的テーマをイラストと文章で発信し、noteでは歴史・政治・表現に関する記事も多数執筆。主な著作に『侵略!外来いきもの図鑑』(PARCO出版)、『すごい毒の生きもの図鑑』(中央公論新社)がある。

文担当者の詳細

山崎 実香(やまざき・みか)

1991年東京都日野市生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了。大手学習塾の科学実験教室 室長を経て、生物学中心のサイエンスライター、学校法人星槎グループが運営するフリースクール SEISAアカデミー理科実験講師などとして活動。

商品の詳細

出版社:二見書房

発売日:2025/10/29

言語:日本語

ページ数:160ページ

寸法:13 x 1.4 x 18.8 cm

エコボン

Profile

エコボン

カンキョーダイナリーの編集担当として、Webサイトの改善や記事の執筆で奮闘中。環境問題についてはまだまだ勉強中ですが、日々の業務を通じて学んだ「ちょっと役立つエコの知識」を分かりやすくまとめていきます。休日はもっぱらアニメ・漫画やゲームの世界にどっぷり浸かる根っからのインドア派。

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まとめ

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