キーワード|セルロースナノファイバー(CNF)
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セルロースナノファイバー(CNF)
最先端のバイオマス素材として注目されている「セルロースナノファイバー(CNF)」って知ってる? |
木材などの植物の繊維を細かく解きほぐすことで生まれるバイオマス素材のことだね。 セルロースは、乾燥させた植物の50%の重さを占める成分で、地球上に一番たくさん蓄積された生物資源。そのセルロースをナノサイズにまで解きほぐしたのが、セルロースナノファイバー(CNF)だよ。 消費者の僕たちには、まだ聞き馴染みのない名前だけど、持続可能な循環型社会に貢献するヒントになると期待されているんだ! |
なるほど!セルロースを素材として使うとどんなメリットがあるの? |
セルロースは、大気中の二酸化炭素と根から吸い取った水からできているから、セルロースを沢山使う=大気中の二酸化炭素を固定化したものを身の回りで使う、ということになるんだ! しかも、プラスチックと違って、セルロースは使ったら、植えて育てることができるから、サステナブルな資源と言えるね。 しかも、セルロースを製造するときに廃液として出る「リグニン」という物質は、燃やすことでエネルギーにもなるんだ。もともと大気中の二酸化炭素が蓄積されたものだから、カーボンニュートラルな再生可能エネルギーと言えるよ! |
\夢の新素材 CNF研究の第一人者/
CNFの活用
CNFは具体的には、どのように活用されるの? |
研究のシーズ(消費者が生産者に求めるニーズに対して、生産者が持つ素材や技術力のこと)から生まれたものだから、実はまだ用途が定まっていないんだ。 でも少しずつ用途開発が進んでいて、ボールペンのインクや、車のメタリック塗装、紙おむつやマスクの消臭など、機能性のある製品に使われているよ。 |
CNFの使い道が広がると、環境に優しい素材がより使いやすくなるわね。 |
そうだね。機能としては、軽くて強いというところが一番強調されるよ。その特性を活かしてCNFとプラスチックと組み合わせることで、石油系の樹脂の量を減らすことを目指しているみたい! 材料になるセルロースについても、日本には国土の66%を占める森林があるよね。CNFをはじめとして、放置されている資源を有効活用する方法を確立することで、循環型の社会基盤を作ることも期待できるよ! |
\CNFを使ったティッシュケース/
キーワードのまとめ
❑ CNFは木材などの植物の繊維を細かく解きほぐすことで生まれるバイオマス素材
❑ セルロースを沢山使う=大気中の二酸化炭素を固定化したものを身の回りで使う
❑ ボールペンのインクや、車のメタリック塗装、紙おむつやマスクの消臭などで活用されている