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クマが街にやってくる!?森と私たちのつながりを知ろう!小学生向け環境クイズ【解説】|DAINARI CHOICE #23

クマが街にやってくる!?森と私たちのつながりを知ろう!小学生向け環境クイズアイキャッチ

第だい1問もん 回答かいとう

クマたちがわざわざ危険きけんな街まちまでエサをさがしに来きる、一番いちばん大おおきな理由りゆうはなんでしょう?

A. 街まちの居心地いごこちが良よいから

B. 人間にんげんの食たべ物ものが好すきだから

C. 探検たんけんするのが好すきだから

D. 山やまのエサが減へったから

答こたえ:D. 山やまのエサが減へったから

なぜ山のエサが減っているの?

どんぐり

環境省かんきょうしょうや林野庁りんやちょうの報告ほうこくによると、秋あきにクマが街まちへ大量たいりょうに出没しゅつぼつする大おおきな要因よういんは、主食しゅしょくである「ブナ」や「ミズナラ」の実み(ドングリのなかま)が山やまでたくさん実みのらない年とし(凶作きょうさくの年とし)になることです。

その背景はいけいには地球温暖化ちきゅうおんだんかや気候変動きこうへんどうが関係かんけいしていると考かんがえられています。気温上昇きおんじょうしょうや異常気象いじょうきしょうによって、毎年まいとし安定あんていして育そだっていたドングリが実みのらない年としが増ふえ、冬眠前とうみんまえの栄養えいようをたくわえたいクマたちが、やむを得えず柿かきや栗くり、生なまゴミなどを求もとめて人里ひとざとへ下くだりてくるようになったのです。

くま

実際じっさいに2025年度は、クマによるケガ人にんの数かずも238人にんと過去かこ最もっとも多おおく、山やまのエサ不足ぶそくの深刻しんこくさがうかがえます。

また、過疎化かそかなどで人ひとと森もりの境界線きょうかいせんだった「里山さとやま(人ひとが手入ていれをしてきた山やまや田畑たはたのまわりの土地とち)」の手入ていれがされなくなり、山やまと街まちの境界きょうかいがぼやけたことも原因げんいんの1つとされています。

その他の選択肢について

A. 街まちの居心地いごこちが良よいから

車くるまや人ひとが多おおく騒さわがしいため、クマにとって街まちは危険きけんとストレスが伴ともなう場所ばしょです。

B. 人間にんげんの食たべ物ものが好すきだから

最初さいしょから好すきなわけではありません。山やまに食たべ物ものがないため街まちで生なまゴミなどを食たべ、味あじを覚おぼえてしまった(学習がくしゅうした)結果けっかです。

C. 探検たんけんするのが好すきだから

クマにとっても人間にんげんがくらす場所ばしょは本来ほんらいリスクのある危険きけんな場所ばしょです。好すきで来きているわけではありません。


第だい2問もん 回答かいとう

クマがくらす森もりでは、いろいろな生いき物ものが食たべたり食たべられたりしながら、つながり合あって生いきています。ところが、森もりにくらす生いき物ものの数かずや関係かんけいが変かわると、森もり全体ぜんたいの環境かんきょうにも大おおきな影響えいきょうが出でることがあります。日本にほんの山やまで増ふえすぎている「ニホンジカ」も、そのひとつです。

森もりのバランスがくずれたことで、日本にほんの山やまでは「ニホンジカ」が増ふえすぎて葉はっぱや芽めを食たべつくし、山やまがはげ山やまになってしまう被害ひがいが起おきています。シカがこんなに増ふえてしまうきっかけとなった理由りゆうはなんでしょう?

A. エサをあげすぎた

B. 人ひとが天敵てんてきを絶滅ぜつめつさせた

C. 外国がいこくから連つれてきた

D. 逃にげ出だすシカが増ふえた

答こたえ:B. 人ひとが天敵てんてきを絶滅ぜつめつさせた

絶滅した「ニホンオオカミ」と生態系の崩壊

ニホンオオカミ

日本にほんのニホンジカがここまで増ふえてしまった大おおきな要因よういんの1つが、かつて生態系せいたいけいの頂点ちょうてんにいた「ニホンオオカミ」の絶滅ぜつめつです。

明治時代めいじじだい、害獣駆除がいじゅうくじょや狂犬病きょうけんびょうの流行りゅうこうなどによって人間にんげんがニホンオオカミを絶滅ぜつめつさせてしまいました。

天敵てんてきがいなくなったことでシカの数かずが急速きゅうそくに増ふえ、さらに地球温暖化ちきゅうおんだんかによって冬ふゆの雪ゆきが減へってシカが冬ふゆを越こしやすくなったことや、狩猟しゅりょうをする人ひとの減少げんしょうも重かさなり、爆発的ばくはつてきに増ふえてしまったのです。

シカが増ふえすぎると、森もりの木々きぎの皮かわや芽めを食たべつくしてしまい、草木くさきが生はえない「はげ山やま」になります。すると土砂どしゃくずれが起おきやすくなったり、他ほかの小ちいさな生いき物ものがすみかを失うしなったりして、森もり全体ぜんたいの生態系せいたいけい(生いき物ものどうしのつながりやバランス)が崩壊ほうかいしてしまいます。

その他の選択肢について

A. エサをあげすぎたから

野生やせいのシカに人ひとが意図的いとてきに大量たいりょうのエサをあげて増ふえたわけではありません。

C. 外国がいこくから連つれてきたから

ニホンジカはもともと日本にほんに生息せいそくしている在来種ざいらいしゅ(もとから日本にほんにいる生いき物もの)です。

D. 逃にげ出だすシカが増ふえたから

家畜かちくから逃にげ出だしたわけではなく、野生やせいの個体数こたいすうが天敵てんてきの不在ふざいなどによって増加ぞうかしたためです。


第だい3問もん 回答かいとう

クマは本来ほんらい、冬ふゆになると穴あなにこもって「冬眠とうみん(とうみん)」をします。しかし、最近さいきんは冬ふゆになっても寝ねないで動うごき回まわるクマが確認かくにんされています。それはなぜでしょう?

A. 冬ふゆが暖あたたかくなったから

B. 昼夜逆転ちゅうやぎゃくてんしてしまったから

C. 冬眠とうみんのやり方かたを忘わすれたから

D. 運動不足うんどうぶそくを解消かいしょうしたいから

答こたえ:A. 冬ふゆが暖あたたかくなったから

暖冬と「あなごもり」をしないクマ

日差しの強い雪山

クマは、冬ふゆの厳きびしい寒さむさとエサ不足ぶそくをのりきるために「冬眠とうみん(穴あなごもり)」をします。

しかし、近年きんねん問題もんだいになっているのが「地球温暖化ちきゅうおんだんかによる暖冬だんとう」です。

冬ふゆになっても気温きおんが高たかく、雪ゆきがあまり降ふらない状態じょうたいが続つづくと、クマの体内時計たいないどけいや生理的せいりてきリズムが狂くるってしまいます。また、冬ふゆでも街まち近ちかくに柿かきの実みやゴミなどのエサが残のこっていると、クマは「寝ねなくてもエサが手てに入はいる」と判断はんだんし、冬眠とうみんに入はいらなかったり、冬眠期間とうみんきかんが極端きょくたんに短みじかくなったりします。

その結果けっか、冬ふゆの間あいだもエサを求もとめて人里ひとざと近ちかくをさまよう「冬ふゆの出没しゅつぼつ」が発生はっせいしているのです。

その他の選択肢について

B. 昼夜逆転ちゅうやぎゃくてんしてしまったから

生活せいかつリズムの乱みだれではなく、気温きおんや食料しょくりょう環境かんきょうといった季節性きせつせいの変化へんかが影響えいきょうしています。

C. 冬眠とうみんのやり方かたを忘わすれたから

冬眠とうみんは本能的ほんのうてきな行動こうどうなので、やり方かたを「忘わすれる」わけではありません。

D. 運動不足うんどうぶそくを解消かいしょうしたいから

運動うんどうのためではなく、生存せいぞんのための体温調整たいおんちょうせいや食料確保しょくりょうかくほの行動こうどうです。

まとめ

クマやシカの問題もんだいは、一見いっけんすると「動物どうぶつの暴走ぼうそう」のように見みえますが、実じつは温暖化おんだんかや人間にんげんが生態系せいたいけいを傷きずつけてきた歴史れきしと深ふかくつながっています。

私わたしたちが暮くらす環境かんきょうを守まもることは、森もりの生いき物ものたちのくらしを守まもり、めぐりめぐって人間にんげんと野生動物やせいどうぶつが安心あんしん・安全あんぜんに共存きょうぞんできる未来みらいをつくることにつながっているのです。


出典:

 1  2  3  解説かいせつ
ecoco

この記事を書いた人

ecoco

「みんなの環境クイズ|ダイナリーチョイス」「エコ調査隊」「ごみブロ」のほか各種企画・取材・執筆・コーディング・WEBデザイン制作などを担当。カンキョーダイナリーを盛り上げたいWEBデザイナー。環境問題についてはまだまだ勉強中のため、初心者目線でゆるっと発信中。

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