毎日着る服だからこそ、「着ていてラク」「ちゃんとして見える」「長く愛用できる」。そんな一着があったら、うれしいですよね。今回カンキョーダイナリーが出会ったのは、そんな心地よさを追求しながら、作るとき、着るとき、そして役目を終えたあとまで考え抜かれた一着の服です。
一見すると、シンプルで上品な日常着。でも、その裏側には“創造は、心地よい油断から生まれる”というユニークなコンセプトと、思わず「そこまで考えるの?」と驚いてしまうほどのこだわりが詰まっていました。
着心地を追求して選ばれたウール素材。端材をできるだけゴミにしないものづくり。そして、着終えた服を土へ還し、その先の循環へつなげようとする取り組みまで。今回は実際にその服を手に取り、作り手の“生の声”を聞きながら、見た目だけではわからない、この服の秘密を探ってきました。
目次
- どんな場面でもラクして「ちゃんとして見えたい」
- 油断している姿も素敵に見える服「YUDANGI」
- 実際に触ってみて感じたこと
- 実は、この服 “見えないところ”が一番すごかった
- 気づいたら作る前から「サステナブル」だった
- 工場も、自分たちの目で確かめる
- 端材も、ゴミにしない
- 服はどうやって土へ還る?
- 子どもたちへ残したい未来
- 実は、この「YUDANGI」を作っていたのは……
- さいごに|カンキョーダイナリーのススメ
どんな場面でもラクして「ちゃんとして見えたい」

朝、子どもの送り迎えから始まり、仕事に向かう。少し時間ができればカフェでひと息ついたり、帰りにはスーパーへ寄ったり。家に戻れば、そのまま家事が待っている。今の暮らしは、「仕事」と「プライベート」をきれいに分けられるものではなく、オンとオフを行ったり来たりしながら、一日が続いていきます。
だからといって、場面が変わるたびに服を着替えるのは現実的ではありません。家事ができるくらいラクで動きやすい。でも、仕事やちょっとした外出では、きちんと見える。そんなふうに、一着のまま朝から夜まで自然に過ごせる服があれば理想的です。
ところが、「ラク」と「ちゃんとして見える」を同時に叶えてくれる服は、探してみると意外と少ないもの。オンにもオフにも寄り添ってくれる、ちょうどいい日常着が今、求められています。
油断している姿も素敵に見える服「YUDANGI(ユダンギ)」

YUDANGIは、そんな日常のために生まれた一着です。目指したのは、「オンとオフが混ざる日常をシームレスにつなぎ、思わず“油断”してしまうほど心地よい服」。着心地の良さだけでなく、シンプルで上質なデザインによって、仕事でも休日でも自然になじむことを大切にしています。

「油断しているあなたも素敵だよ、と言える服を作りたかった」と話してくれたのは担当者の岩﨑さん。力を抜いて過ごせることはもちろん、その“油断した姿”まで素敵に見えること。そんな発想が、YUDANGIのデザインには随所に落とし込まれています。
こだわりPOINT 1|袖のリブ

シャツの袖口には特徴的なリブ。開発時に実際の生活を振り返り、「一日に何回、袖をまくるのか」を数えてみたところ、その回数はなんと43回。そこで袖口をリブ仕様にすることで、まくった袖が落ちにくく、腕まくりした姿もすっきり見えるよう工夫したそうです。
こだわりPOINT 2|背面のギャザー

背中には、ギャザーを入れてゆとりを持たせています。パソコン作業やリラックスタイムについ背中が丸まってしまっても、窮屈になりにくく、後ろ姿もきれいに見えるように。
「油断」という何気ない日常の動作を一つひとつ見つめ、それをデザインへ変えていく。理由を知ると思わず「なるほど」と頷いてしまう工夫こそ、YUDANGIらしさなのかもしれません。
実際に触ってみて感じたこと

実際にYUDANGIを手に取ってみて驚いたのが、ウールとは思えないほどの柔らかな肌触りでした。
ウールと聞くと、少しゴワゴワしていたり、肌に触れるとチクチクしたり……そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、YUDANGIの生地はとてもなめらか。思わず「これ、本当にウール?」と聞きたくなるほど、やさしい触り心地です。
▲構造にもこだわって作られたオリジナルスムース生地は見た目以上に伸び、手触りも柔らかい。
さらに、生地を引っ張ってみると驚くほどよく伸びます。見た目は上品なシャツなのに、身体の動きに合わせてしなやかに伸縮する。そのギャップも印象的でした。
「心地よい油断」を生み出すために考えられたデザイン。そして、ずっと触れていたくなるような生地感。実際に見て、触れてみることで、YUDANGIが目指す“油断できる服”の意味が少しずつ分かってきました。














