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【SDGs先進事例】玉川髙島屋S.C.のサステナブルな取り組み|環境省認定の屋上庭園と循環型社会への挑戦

玉川髙島屋S.C.では、ショッピングセンターという「人が集まる場所」の特性を活かし、環境問題への取り組みを幅広く展開しているとのこと!


ここでは、その代表的な取り組みをご紹介します。

 

緑と生物多様性の創出

 

玉川髙島屋S.C.の大きな特徴のひとつが、都市の中に広がる豊かな緑です。
施設内には


・本館屋上 フォレストガーデン(屋上庭園)

・本館3階 ローズガーデン

・南館7階 パーク&テラス OSOTO


という3つの庭園が整備されています。

フォレストガーデン(屋上庭園)

 

中でも本館屋上フォレストガーデンは、施設開業当初から続く歴史ある庭園で、四季折々の植物が楽しめる憩いの空間となっています。子どもたちが走り回り、大人たちがゆったりと会話を楽しむ。そんな日常の風景が広がる場所です。

ローズガーデン

 

本館3階のローズガーデンでは100種類以上のバラが栽培され、毎年ゴールデンウィーク頃になると多くの来場者が写真撮影に訪れる人気スポットとなっています。

パーク&テラス

※PCではマウスオーバー、スマートフォンではタップで昼の情景と夜の情景が切り替わります。

南館7階にあるパーク&テラス OSOTOは2019年にリニューアルされた新しい空間。
モロッコ風のデザインをコンセプトに、ヤシ科植物や果樹など、100種類以上の植物が植えられています。

※南館上層階は改装中|2026年3月現在

 

このような取り組みが評価され、フォレストガーデンとローズガーデンは 環境省の「自然共生サイト」 に認定されました。都市型商業施設の屋上庭園が認定されるのは珍しく、


・都市の中の貴重な自然空間
・来場者への環境教育


といった点が高く評価されたといいます。
多摩川や国分寺崖線といった周辺の自然環境ともつながる“ハブ”となる緑地を目指し、人と生きもの、双方の「憩いの場」として愛されています。

 

自然共生サイトとは
民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域を環境省が認定する区域の名称。自然共生サイトとして認定された区域は、国際データベースであるOECM(※1)に登録され、2030年までのネイチャーポジティブ(※2)を実現に向けた目標の1つである「30by30目標」(※3)の達成に貢献することとなります。

 

▲庭園には子ども達のアイデアから生まれたペットボトルキャップのアップサイクル作品「花びらベンチ」も!

資源循環の実践(リサイクルステーション)

 

玉川髙島屋S.C.の施策の中でも、特に注目されているのが「リサイクルステーション」。

そのコンセプトは
「ごみの終着点から資源の出発点へ」
ここでは約340店舗から出る廃棄物を、単なるゴミではなく「資源」として扱う取り組みが行われています。特徴は「3つの見える化」です。

空間の見える化

 

従来はコンクリートの壁で囲まれた閉鎖的な場所でしたが、壁を取り払い半透明のアクリル板を採用。明るく清潔な空間にすることで、スタッフが気持ちよく利用できる環境を整えました。


しかも、このアクリル板はコロナ禍で使用されていた飛沫防止パネルを再利用したもの。ここでも資源循環の工夫が見られます。

コストの見える化

 

玉川髙島屋S.C.では、廃棄物を従量課金制で管理しています。つまり、ゴミを多く出すほどコストがかかる仕組みです。

 

これまで非公開だった処理費用を公開することで、テナントスタッフの意識が変化。
「このゴミを捨てるのにこんなに費用がかかるのか」
という気づきが廃棄物の削減につながっています。

廃棄物の見える化

 

重量、リサイクル率、CO₂排出量などが一目で分かるため、店舗ごとの環境改善にも役立っています。さらに、施設内では


・発泡スチロール減容機
・ビン破砕機


などの設備を導入し、廃棄物の体積を減らして輸送効率を高めています。
こうした取り組みにより、売上あたりの廃棄物量は前年比 13.1%削減 を達成しました。

 

その他にもカゴ台車の色とアイコンをデザインして、外国人従業員など誰もがひと目でルールが分かりやすいように整備したり、女性でも作業しやすいように高さの低いカゴ台車にしたりするなど細部にもこだわりを反映してシステムを運営しているそうです。

 

 

【次ページ】来館者もSDGsに参加できる!?

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※1 Other Effective area-based Conservation Measuresの頭文字をとったもので、国立公園などの保護地区ではない地域のうち、生物多様性を効果的にかつ長期的に保全しうる地域のことをいう。
※2 自然を回復軌道に乗せ、生物多様性の損失を止め、反転させること
※3 2030年までに陸と海の30%の保全を目指す国際的な目標。
2022年12月に生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」では、2030年グローバルターゲットの1つに盛り込まれている。

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まとめ

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