ダイナリー図書館では、これからの地球のために、自分ごととして環境問題に取り組むキッカケとなれるよう、カンキョーダイナリー(環境>)おすすめの本や映画などをご紹介していきます。
アースセイバーを増やして地球と私たちの未来を守ろう
生態系をめぐる旅に出かけよう
引っ込み思案な少年カナデは、ある日地球の妖精ラテールと出会います。カナデはラテールと共に生態系をめぐる旅に出かけ、動物たちの危機を知ります。
本書に登場する動物は全て絶滅危惧種。動物たちの危機を知ったカナデは、アースセイバーになることを決意します。
本書はロマン・トマ氏の優しいタッチのイラストと共に生物多様性が身近に感じられる絵本。さらに日本語と英語併記のバイリンガルブックで、自然と英語に触れることができます。
巻末にはレッドリストカテゴリーや絶滅危惧種の説明、カナデが出会った動物たちの図鑑もついています。
お子様だけではなく、一緒に読んだ大人も学びになる一冊です。
絶滅危惧種ってどれくらいいるの?
地球には多くの動物が住んでいますが、その生息が危ぶまれている種も少なくありません。世界では約4万7,000種以上(2025年3月現在)の野生生物が絶滅の危機にあるとされ、日本では3,716種(環境省レッドリスト 2020年版)が絶滅の恐れのある種(絶滅危惧種)とされています。
動物たちが絶滅の危機にある主な原因は、生息地の減少や乱獲、環境汚染、地球温暖化、外来生物の侵入などが挙げられます。
私たち人間の活動によって減少する動物たち。それを止めるのもまた人間です。私たちには何ができるのでしょうか。
\絶滅危惧種のクイズに挑戦!/
みんなでアースセイバーになろう
環境問題や生物多様性損失の問題は広く、複雑に絡み合っています。規模も大きく、一人だけの力ではどうにもできないと思ってしまうかもしれません。しかし、何かを変えようと動く一人一人の行動が世界中に広まったらどうでしょうか?
本書の翻訳者である高岸楓さんの「ALL LIVES ARE CONNECTED.THE EARTH IS US.」(全てのいのちはつながっている。地球は私たちそのもの)という言葉の通り、全てはつながっていて、地球を守ることは私たちを守ることにもつながります。
私たちは誰でもアースセイバーになれます。自然を大切にする、電気をこまめに消す、節水する、食べ物を残さず食べる、ゴミは分別して資源回収に出す、サステナブルな認証マーク付きの商品を選ぶ。小さなことでも生活の中でできることはたくさんあります。世界を変える一歩を踏み出し、あなたもアースセイバーになりませんか?
\生物多様性をどうやって回復させるの?/
NHK Eテレでアニメ化決定
本書は『地球のラテール』というタイトルで、2025年秋よりアニメ化が決定しています。7月からは各地でイベントなども展開予定です。
また、webサイトでは「アースセイバー」の認定を行っています。詳細につきましては『地球のラテール』webサイトをご確認ください。
地球のラテールwebサイト:https://latair.jp/
【著者紹介】
著:高岸遥
自然教育を主とした事業プロデューサー。 学校制服や日本茶、アート等サステナビリティ関連のブランドを展開。
絵:ロマン・トマ
イラスト アニメやゲーム業界でデザインや世界観を担当する傍ら、『親子デザイン工房』、『INSECT LAND』等書籍も手掛ける。
翻訳:高岸楓
2014年生まれ。日仏英トリリンガル。 3歳までバリ島、現在まで国内インター校で学ぶ。将来の夢は気候変動を止める科学者。
監修:WWFジャパン
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン。人と自然が調和して生きられる未来をめざし、生物多様性の豊さの回復や、地球温暖化防止などの活動を行っている環境保全団体。
【作品詳細】
出版社:フレーベル館
発売日:2024/9/6
言語:日本語・英語
ペーパーバック:40ページ
\読みたい本がきっと見つかる!/
(参考)
WWFジャパン | 【2025更新】レッドリストとは?
環境省 生物多様性センター | レッドリスト・レッドデータブック