地球にやさしく暮らしたいけど、どうしたらいいかわからない。
そんな皆さんのお悩みにエシカル先生が分かりやすくお答えします。
#3は「紙は森林資源の無駄遣い?」についてです。
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質問| 授業で紙は環境に優しいって習ったけど、森林破壊につながらないの? |
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❑ 解説
ご質問ありがとうございます。
紙は、木材資源を使っているので、森林伐採につながるイメージを持つ方も多いですよね。でも、決して森林資源を無駄にしているわけでなく、むしろ循環利用をしているんです。例えば、建材などに使用されずに余った木材は紙の原料のパルプとして有効活用することができます。
一方、日本では戦後に人工林として多くの木が植樹され、収穫期を迎える樹々が全国で70%を超えていると言われており、問題になってることも事実です。
さらに、森林は適切な管理をされないままだと、土砂災害が起こる可能性があって、とても危険です。また、成熟した老木は成長速度が落ち活発な光合成はしなくなるため、CO2の吸収量よりもCO2の放出量が多くなるとも言われています。地球に優しい健全な森林を守り続けるためには、間伐や伐採が必要。そして、その木材を有効活用できるのが紙ということなんです。
でも、だからといって紙を無駄遣いしてもいいというわけではありません。サステナブルな素材とはいえ、紙を作るためにもエネルギーは必要です。決して無駄遣いはせず、使用後の紙はリサイクルしていきましょう。
(参考)林野庁ホームページ「よくある質問」
健全な森を守るためには
収穫期を迎えた木の伐採や植樹はもちろん、全ての木に栄養が行き届くように木を間引く間伐も健全な森を守り続けるためには大切です。そんな森林を適切に管理することの重要性を広める活動や、間伐材を活用した製品開発を行っているのが、森林保全団体 more trees。
カンキョーダイナリーを運営する大昭和紙工産業も、more treesの日本の森を育む活動に賛同し、協賛をしています。また、岐阜県にあるmore treesの森の木材を使った原紙more treesペーパーの開発やその紙を使って作った紙袋 more trees paper bagの提供もしています。
more treesのような森林保全団体が管理した木材製品といった環境に配慮した製品を選んで買うことは、みなさんにも簡単にできる健全な森を守るための取り組みです。紙パッケージの裏面を見ると、環境への想いやパッケージに使用している紙へのこだわりがマークになって示されているかもしれないので、ぜひチェックしてみてください。
\動画でもっとわかりやすく/
「more trees」大昭和環境チャンネル #8「植樹でCO2を減らせ!」環境活動探訪記#4

\カンキョーダイナリーの植樹活動レポート/
「植樹でCO2を減らせ!」環境活動探訪記#4紙のリサイクルと分別|1分で学べる環境問題#25

\紙資源を分別する理由を解説/
紙のリサイクルと分別|1分で学べる環境問題#25