「生物ポンプ」エコを始めよう #24

「生物ポンプ」エコを始めよう #24

生物ポンプ(Biological pump)

植物プランクトンをはじめとする海洋の生物によって、海面から海底に二酸化炭素が運搬される仕組みを生物海洋学の言葉で「生物ポンプ」と言います。生物が排出した二酸化炭素の30%は、海洋生態系の植物に炭素を固定する「ブルーカーボン」によって吸収されているとも言われていて、生物ポンプは地球温暖化の原因の一つとなっている大気中の二酸化炭素の貯蔵機能として注目されています。


今回は、熱血新入社員紙化はじめくんに、環境問題に詳しい先輩営業大昭和えこさんが、生物ポンプについてわかりやすく解説します!


「生物ポンプ」エコを始めよう #24

生物ポンプ(Biological pump)とは?

大昭和えこ 大気中の二酸化炭素が増え続けていることが問題になっているけど、海藻や湿地帯などの海洋に生息する植物によって吸収された二酸化炭素「ブルーカーボン」が今注目を集めてるって、前に勉強したのを覚えてる?
はい!実は陸上の生物より、海洋の生物の方が二酸化炭素をたくさん吸収してるという話でしたね。 紙化はじめ
大昭和えこ その通り!よく勉強してるわね。実は、ブルーカーボン生態系と呼ばれる海の浅いところで暮らす動植物だけじゃなくて、海中の他の生物も二酸化炭素を吸収し、蓄えてくれているの。そんな生物たちが「生物ポンプ(Biological pump)」という仕組みを作っているの!
生物ポンプ?!はじめて聞きました。二酸化炭素を吸収・貯蔵する海洋生物って、どんなものがあるんですか? 紙化はじめ
大昭和えこ じゃ、生物ポンプを簡単に説明するわね。大気中の二酸化炭素は、植物プランクトンの光合成により吸収されて海の中に取り込まれるの。その植物プランクトンを食べる、オキアミなどの小さな海洋生物から始まる食物連鎖を介して、海の表層から海の中に運搬される仕組みなのよ。
海の中で運ばれた二酸化炭素は、最終的にどうなるんですか? 紙化はじめ
大昭和えこ 最終的に生物のフンや死骸に含まれて、暗くて冷たい海底深くへ沈んでいくの。漆黒の深海では、そうした有機物はほとんど分解されないため半永久的に貯蔵されることになるわ。
それはすごいですね!生物ポンプの仕組みがあれば、大気中の二酸化炭素が少しくらい増えても問題ないですね! 紙化はじめ
大昭和えこ ところが、そんな簡単には行かないの。実はその生物ポンプが、今危機に晒されているの。
生物ポンプの仕組み

生物ポンプの危機とは

えっ?!そうなんですか?今、生物ポンプに何が起こっているんですか? 紙化はじめ
大昭和えこ 大気中の二酸化炭素は海洋生物に吸収されるだけでなく、海水にも溶け込んでいるんだけど、二酸化炭素を吸収することによって海水は酸性化するの。この「海洋酸性化」が問題になっていて、ある研究で、大気中の二酸化炭素の増加に伴って海水に溶ける二酸化炭素の量が増えると、生物ポンプの役割を担う海洋生物に異変が起こることが明らかになったの。
生物ポンプを健全な状態で保つためにも、大気中の二酸化炭素を減らし、海洋酸性化を防ぐ取り組みを続ける必要があるということですね。 紙化はじめ
大昭和えこ そうなの。はじめくんはゴミの焼却時に排出される二酸化炭素を減らすために、生ゴミの水気を切っていたわよね?
はい!プラスチックフリーの容器や海洋生物に配慮した成分を使った、海の環境を守れる商品を選ぶことも心がけています。 紙化はじめ
大昭和えこ 大切なことね!アマモなどの生物ポンプとしての役割が期待される海洋植物の保全活動にも注目していきましょう。
海洋酸性化から生物ポンプを守ろう

(参考1)東京海洋大学プレスリリース「南極海の⼆酸化炭素吸収︓微細藻類の量だけでなく種類が鍵となる-優占群集の違いが夏期の炭素収⽀を左右していた-」
(参考2)刑部真弘(2017)「ブルーカーボンとリソース」日本マリンエンジニアリング学会誌 第52巻 第6号
(参考3)NHKスペシャル「海の異変 しのびよる酸性化の脅威」
(参考4)気象庁「海洋酸性化」

エシカルを広めよう!

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