「ブルーカーボン」エコを始めよう #16

「ブルーカーボン」エコを始めよう #16

ブルーカーボン

地球温暖化対策の一つである、空気中の二酸化炭素を減らす取り組みで、新たな二酸化炭素吸収方法として注目されている「ブルーカーボン」。経済活動で過剰に排出された大気中の二酸化炭素を、陸上の植物が光合成で取り込み固定された炭素「グリーンカーボン」には馴染みがありますが、海洋生態系の植物に炭素を固定する「ブルーカーボン」はまだあまり知られていません。地球上で排出された二酸化炭素を、海藻や海洋生物によって吸収・固定されるブルーカーボンとはどのような仕組みなのでしょうか?


今回は、環境問題に詳しい先輩営業大昭和えこさんのレクチャーで、熱血新入社員紙化はじめくんと一緒に、ブルーカーボンについて学んでいきましょう!

 

 

ブルーカーボンとは?

大昭和えこ 温室効果ガスの一つである二酸化炭素を大気中から減らす取り組みの一つにブルーカーボンがあるのを知ってる?
陸上の植物が二酸化炭素を吸収して固定するグリーンカーボンは聞いたことがあるけど... 紙化はじめ
大昭和えこ 森林の植物が光合成で二酸化炭素を取り込んで固定するグリーンカーボンと基本的な仕組みは同じだけど、ブルーカーボンは海藻などの海洋生物によって吸収された炭素を指すの。
森林での二酸化炭素の固定と区別するために作られた言葉なんですね! 紙化はじめ
大昭和えこ そう。生物が排出した二酸化炭素の12%がグリーンカーボンで吸収されているのに対して、なんとブルーカーボンでは30%も吸収されているの!
海洋生態系で吸収された二酸化炭素はどうなるんですか? 紙化はじめ
大昭和えこ 海藻や海草類が吸収した二酸化炭素は植物の生命活動やバクテリアの分解によって二酸化炭素に戻って循環するけれど、一部は枯れた海の植物が比較的低温の海底に埋まることで固定化されるの。海底で固定できる期間は数百年以上※1とも考えられているのよ。
数百年以上も!地球温暖化緩和にブルーカーボンも活用できそうですね。 紙化はじめ

 

 

ブルーカーボン生態系の活用と保全

大昭和えこ 海藻や植物プランクトンのように、光合成によって炭素を吸収してくれる海洋生態系を「ブルーカーボン生態系」というの。
どんな海洋生物が二酸化炭素を吸収しているんですか? 紙化はじめ
大昭和えこ ブルーカーボン生態系は、①マングローブ林②塩性湿地③藻場④サンゴ礁の4つに分類されているの。特に海岸線の総延長が3万5000kmにもなる日本では、広範囲に渡って分布する藻場のコンブやワカメ、アマモ類などによる二酸化炭素の吸収が期待されているわ。
陸上の森林だけでなくブルーカーボン生態系を意識的に守っていくことが大切ですね。 紙化はじめ
大昭和えこ そうね。油汚れを拭き取ってから食器を洗ったり、海や川にゴミが入らないようにしたり、日常生活で私たちができることもたくさんあるわ。
政府ではどんな取り組みをしているんですか? 紙化はじめ
大昭和えこ グリーンカーボンに比べて国による推進が遅れていたけれど、2021年3月には脱炭素社会の実現に向けたブルーカーボン・オフセット制度の試行として「J ブルークレジット®︎」が証書交付されたの!ブルーカーボンに注目した自治体独自のカーボン・オフセット制度や、企業によるマングローブ林の再生プロジェクトも増えているわ。
これからはグリーンカーボンだけでなく、ブルーカーボンの活用も重視されそうですね! 紙化はじめ

 


  • ※1 刑部真弘(2017)「ブルーカーボンとリソース」日本マリンエンジニアリング学会誌 第52巻 第6号

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