「拡大生産者責任(EPR)」エコを始めよう #20

「拡大生産者責任(EPR)」エコを始めよう #20

拡大生産者責任(EPR)

経済協力開発機構(OECD)が2001年に策定したガイダンスマニュアルによって世界的に認識された、拡大生産者責任(EPR:extended producer responsibility)は、生産者が製造した製品について、使用済みの段階まで責任を拡大する、という環境政策の概念。廃棄物・リサイクル問題を背景として制定された、循環型社会形成推進基本法でも導入されている考えです。


今回は、熱血新入社員紙化はじめくんに、環境問題に詳しい先輩営業大昭和えこさんが、拡大生産者責任(EPR)についてわかりやすく解説します!

 

 

拡大生産者責任(EPR)とは?

大昭和えこ プラスチック資源循環促進法(プラスチック新法)が施行されて、改めて注目されている拡大生産者責任(EPR)。どんな考え方か知ってる?
文字通り「生産者の責任を拡大する」ということですよね。どんな責任のことを指しているのでしょうか? 紙化はじめ
大昭和えこ 経済的発展や社会的関心、環境保護の間のバランスをとりながら、持続可能な発展を実現しようという動きを背景に、製品回収の責任を生産者に持たせるという環境政策の考え方よ。
製品回収の責任とは具体的にどういうことですか? 紙化はじめ
大昭和えこ 簡単に言えば、これまで地方自治体が負担していた、使用済みの製品の回収・廃棄・リサイクルにかかる費用を生産者に負担させること。拡大生産者責任という考え方自体に義務はないけれど、この考え方を元にして作られた法律で義務が規定されているのよ。
日本では、容器包装リサイクル法などのリサイクル法がありますね。 紙化はじめ
大昭和えこ その通り。行政が負担していた社会的費用を減らすことができるのよ。
できるだけ処理にコストがかからないように、環境によい製品を設計するように促す効果もありますね! 紙化はじめ

 

大昭和えこ 生産者の負担が増えるデメリットを感じる人もいるかもしれないけど、責任を持ってリサイクルの推進に貢献できれば、循環型社会の実現や、企業イメージの向上にも繋がるなど、メリットも大きいの。
なるほど。 紙化はじめ
大昭和えこ 世界全体で見ると、生産者が廃棄物の処理をすることは、貧富の格差の問題解決になる可能性もあるのよ。
製品の回収と貧富に関係があるのですか? 紙化はじめ
大昭和えこ 例えば、グローバル企業の製品で使われているプラスチック包装の処理が人件費の安い貧しい国に押し付けられている現状があるわ。貧しい国では、リサイクル設備が整っていないことが多く、処理の過程で有害物質を吸ってしまったり、不衛生な廃棄プラスチックに触れなくてはいけなかったり、色々な問題があるの。
環境や貧困問題のために、回収まで責任を持っている企業の商品を選びたい!という人もますます増えそうですね! 紙化はじめ



(参考※1)財団法人クリーン・ジャパン・センター(2001)拡大生産者責任政府向けガイダンスマニュアル
(参考※2)映画『The Story of Plastic』(2019)

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