答え
スマートムーブを詳しく解説！
スマートムーブとは、日々の暮らしの中での移動について、地球温暖化の原因の一つとされるCO₂の排出量の少ない方法を選択しようというもの。移動をエコにするライフスタイルとも言えます。
私たちの日々の生活から排出されるCO₂の内訳を見てみると、照明・家電製品の使用の次に多いのが自動車に起因するもので、23.7%と全体の約4分の1以上を占めています。自家用車は便利ではありますが、バスや鉄道などの公共交通機関は一人当たりの二酸化炭素排出量が自家用車と比べて少なくなります。マイカーでの移動を見直すだけでも、地球に優しい暮らし方につながるのです。
マイカーを電車に変えるだけで、CO₂排出は約7分の1に
一人が1km移動する時のCO₂排出量を、移動手段ごとに見ていくと、飛行機では102g、バスでは66g、鉄道では20g、自転車や徒歩ではもちろんCO₂排出量は0gとなります。そして、このなかでも一番多くCO₂を排出するのが自動車の145g。自動車での移動が最もCO₂を排出することが分かります。
スマートムーブが推進する5つの取り組み
スマートムーブでは、主に以下の5つの取り組みを推進しています。自動車での移動が多い方はぜひ参考にしてみてください。
①公共交通機関を利用しよう
通勤や通学はもちろん、旅行やちょっとした外出にも、CO₂の排出量が少ない公共の交通機関を利用してみましょう。日本各地で、低炭素なハイブリッドバスや、再生可能エネルギーを活用した最新型の車両もあり、公共交通機関の利用促進が低炭素社会づくりの重要な柱になっています。
②自転車・徒歩を見直そう
CO₂を全く出さない究極のスマートムーブ。それが自転車や徒歩での移動です。渋滞の起こりやすい都市中心街や最寄り駅までの移動などは、積極的に自転車や徒歩を活用してみましょう。地球温暖化防止につながるのはもちろんのこと、使い方を工夫すれば利便性や健康面などにも効果的です。
③自動車の利用を工夫しよう
CO₂排出量の多い自動車ですが、どうしても利用を外せない場合は、ふんわりアクセルやアイドリングストップなど、運転の仕方や運転時の心構えを工夫するエコドライブにトライしてみましょう。また、ハイブリッド車やEV車をはじめとしたエコカーへの乗り換えを検討してみるのも◎。CO₂を大幅に削減できるだけでなく、エネルギー消費を抑えることでランニングコストを節約でき、経済的です。
④長距離移動を工夫しよう
旅行や出張など、長距離の移動には実は工夫できることが多いのをご存知ですか？例えば、目的地への到着時間が正確である新幹線などの公共交通機関を使う、旅行先ではバスや電車、自転車などの観光ツアーを選択するなどCO₂を削減できる要素はたくさんあります。
⑤地域や企業のCO₂削減の取り組みに参加しよう
近隣の人と同じ車をシェアして必要な時だけ使うカーシェアリングや、街中を共用の自転車でスムーズに移動できるコミュニティサイクルなど、地域の新しいCO₂削減の取組みが広がっています。地球温暖化防止に有効で、さらに便利。見つけたらぜひ参加してみましょう。
スマートムーブに取り組むメリット
スマートムーブに取り組むことで、私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか？
環境にいい
大勢の人と乗り合う公共交通機関や自転車の利用、徒歩での移動によりCO₂を削減し、環境負荷を減らすことができます。様々な移動手段からベストミックスで地球に優しい移動を実践してみましょう。
健康にいい
積極的に自転車に乗り、徒歩で移動することは、体を動かすことになります。適度な運動は、健康の維持や体力の向上を促します。また歩いていると、自動車や公共交通機関に乗っているときには気付かなかった風景を見られることがあります。気分転換にもなり、精神的にも良い効果が得られます。
快適・便利
バスや電車などに乗ることで、マイカー利用時のような駐車場探しの手間を省くことができます。特に日本の鉄道網は定時性が高く、自動車のように渋滞に巻き込まれることがありません。移動手段や方法を工夫することで、特に市街地での移動や長距離の移動の際に早く快適に目的地に着くことができます。
今日からスマートムーブに取り組んでみよう！
日本の電車やバスは時間にも正確。それに、たまには歩いて汗をかくことも大切です。自動車を使う頻度が減ることで、自分のお財布にも優しいですよね。そう考えてみると、スマートムーブは自分にも地球にも優しいエコな選択といえます。移動手段を検討する時には少し立ち止まって、なにが最適なのか検討してみましょう。
（参考）
環境省：cool choice｜smart move
環境省：ecojin｜【SDGsライフのヒント】スマートムーブ
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