地球にやさしく暮らしたいけど、どうしたらいいかわからない。
そんな皆さんのお悩みにエシカル先生が分かりやすくお答えします。
#4は「ウミガメとビニール袋」についてです。
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質問| ウミガメはどうしてビニール袋を食べてしまうの? |
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❑ 解説
ご質問ありがとうございます。
まず、ウミガメのえさは何か知っていますか?ウミガメは雑食と言われていますが、アカウミガメは主にエビやカニ類を、アオウミガメは海草類や海藻類を、オサガメはクラゲ類を好んで食べると言われています。想像してみて欲しいのですが、ビニール袋が海を漂うとウミガメにはどんな風に見えると思いますか?まるでクラゲみたいですよね。これが、ウミガメがビニール袋を食べてしまう原因です。
ウミガメは、絶滅危惧種に指定されている生き物です。ウミガメの鼻にストローが刺さった映像が世界中で配信されたことをきっかけに、ウミガメが海洋ごみ問題の被害者であることが知られました。しかし、実はそれだけではありません。今、ウミガメのエサ不足が問題となっています。原因は、私たち人間がウミガメのエサをたくさん獲ってしまうから。また、漁網にたくさんのウミガメが絡まってしまう被害も出ています。海洋汚染もエサ不足も漁網に絡まる問題もすべて私たち人間が原因なのです。今一度、みんながウミガメとの共存について考える必要がありそうですね。
(参考)
新江ノ島水族館ホームページ「ウミガメの浜辺」
アカウミガメの産卵低水準 鹿児島・奄美、餌不足か 日経経済新聞 2023-01-2(参照2020-03-03)
ウミガメ増加で漁業影響、保全に難しさ 沖縄・久米島 日経経済新聞 2022-10-1(参照2020-03-03)
ウミガメと共存するためにやりたい3つのこと
では、ウミガメと共存するために私たちには何ができるでしょうか?
①使い捨てプラスチック製品の削減と紙化

海洋ごみで一番問題となっているプラスチック。その中でも、1度使ったら捨ててしまうものは私たちにも簡単に置き換えができます。例えば、ビニール袋はエコバッグや紙袋へ置き換えができますし、ストローやプラカップも不要な場合は断り、必要な場合は紙製の製品を提供しているお店を選ぶのも良いですね。少しずつ、身の回りのものを見直してみましょう。
②ウミガメの保護活動に参加

実際にウミガメの保護イベントに参加するのもおすすめ。実際にスタッフも参加しましたが、ウミガメの卵や子ガメと触れ合うことができ、本当に感動的な経験ができました。子供も大人も環境問題を身近に考えるいいきっかけになるイベントとして大人気!カンキョーダイナリーを運営する大昭和紙工産業が活動を支援している「特定非営利活動法人サンクチュアリエヌピーオー」でもイベントは実施しています。
[サンクチュアリエヌピーオーのイベント内容] ※実施時期はその年の状況によって異なります。
・親ガメ産卵調査 毎年6月〜7月
・子ガメ観察会 毎年8月中旬〜10月上旬まで
・海洋ごみゼロプロジェクト 通年
サンクチュアリエヌピーオー ホームページ https://www.sanctuarynpo.jp/
③周りの人にも伝えていこう

この問題をまだ知らない人に伝えていくこともとても大切。家族、親戚、友達など周りの人に学んだことや体験したことを発信し、一緒に楽しみながら、地球に優しいアクションを起こしていきましょう!
\海洋プラごみをもっと知りたい/
海洋プラごみとマイクロプラスチック|1分で学べる環境問題 #4「子ガメ観察会レポート2022」環境活動探訪記#5

\スタッフの子ガメ観察会レポート/
「子ガメ観察会レポート2022」環境活動探訪記#5「思考を変える」ウミガメから学び伝えたいこと#1

\ウミガメ保護団体理事長に聞いてみた/
「思考を変える」ウミガメから学び伝えたいこと#1