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繰り返し使える地球にやさしい包装材。蜜蝋ラップの作り方|地球に良いことやってみた!

繰り返し使える地球にやさしい包装材。蜜蝋ラップの作り方|地球に良いことやってみた!

実際にやってみよう!行ってみよう!をお届けするコラム
これって環境に良いんじゃない?/最近話題のエコな場所って?/環境に配慮した新サービスってどうやって使うの? etc…
実際に行動して得た、生の情報をお届けします!

 

10月になりましたね! 秋といえば皆さんは何を想像しますか?
秋の魅力はたくさんありますが、今回は「食」に関わる“やってみた”をお届けします!

食欲の秋ということでたくさん美味しいものを食べたいのが今の時期ですが、食べきれなかった食べ物の保存には何を使っていますか?
食品の保存に使っているものとして特に多いのが「ラップ」だと思います。
ですが、このラップの多くは環境問題で問題視されている「プラスチック製品」!
プラスチックごみの削減、そして脱プラスチックを目指すにはプラスチック製ラップの使用は避けたいところです。

じゃあラップに代わる環境にやさしい包装材って何?ということで今回の企画!

題して、
「何度も繰り返し使える地球にやさしい包装材「蜜蝋ラップ」を作って使ってみたー!」

■蜜蝋ラップって?

蜜蝋ラップがどんなものかわかる使用シーンのイメージ

 

蜜蝋ラップは綿布やヘンプ布に蜜蝋を染み込ませて作る、繰り返し使える地球にやさしいラップです。蜜蝋ラップは染み込ませた蜜蝋の特性で常温で柔らかくなるため、手の温もりでお皿や容器などの形に何度も形を変えてフィットさせることができ、保存環境である冷蔵庫などの温度の低さで固まるため、密閉性を保つことができます。

また、お手入れ方法は水で洗って乾かすだけ!汚れがひどいときは、アルコール不使用の洗剤を少量つけて洗うのがおすすめです。プラスチックが主原料の通常のラップと比べ、ミツバチから生成される蜜蝋と布が原料の蜜蝋ラップは自然由来のラップとして地球にやさしいラップといえます。

 

\脱プラに向けて日常生活で出来ることは他にも!/

■蜜蝋ラップを手作りしてみよう!

必要な材料

用意するもの一覧の写真


1.布地(綿):約25cm×25cm(用途に合わせたサイズ)

※平織コットン100%の布地がオススメです。厚地やダブルガーゼ、布目の粗いものは避けてください。

2.蜜蝋:15g
3.クッキングシート2枚:アイロンに蜜蝋がついてしまうのを防ぎます

※布地が乗るサイズのものをご用意ください。

4.新聞紙:アイロン台やアイロンマットに蜜蝋が染みるのを防ぎます
5.アイロン:蜜蝋を溶かし、布に染み込ませるために使います
6.アイロン台orアイロンマット:アイロンの熱がテーブルに直接伝わるのを防ぎます

蜜蝋を布に染み込ませる準備をしよう

順番にマットや新聞紙を敷いていこう

画像タップで作業アニメーションスタート!

01.アイロン台orアイロンマットの上に新聞紙を敷きます

02.新聞紙の上にクッキングシートを敷き、布を広げます。

03.布の上に蜜蝋を一定の間隔をあけながら乗せていきます。

※蜜蝋を布の端まで乗せてしまうと、溶かした際にはみ出しやすくなってしまいます。
端から5センチくらいあけて載せるのがオススメ!

04.蜜蝋を乗せたら、その上に2枚目のクッキングシートを乗せます。



アイロンを使って蜜蝋を溶かそう

アイロンを使って蜜蝋を染み込ませよう

画像タップで作業アニメーションスタート!

05.クッキングシートの上から低温(80〜120度)のアイロンを当てます。

06.様子をみながら布全体に染み込むように蜜蝋を溶かしていきます。

07.蜜蝋が十分に溶け、布全体に浸透したら、
上に乗ったクッキングシートを剥がします。

08.熱が冷めるまで待ち、下のクッキングシートから蜜蝋ラップを剥がします。



蜜蝋ラップ完成!

完成した蜜蝋ラップの写真


オリジナルの蜜蝋ラップが完成!
自分で手作りしたことで愛着が湧いて何度も繰り返し使えそうです!
アイロンがけの際に外にはみ出てしまった蜜蝋が気になっていましたが、完成後に綺麗に手で取ることができました。

次は使い方をご紹介します!


実際に使ってみよう!

実際に料理を包んで保存に使ってみよう

画像タップで作業アニメーションスタート!

実際に作った蜜蝋ラップを夕食で余った料理の保存に使ってみました。
蜜蝋ラップをお皿にかけたら、手の温もりでお皿の形に馴染むように押さえます。
すると形が保持されて綺麗にお皿を包むことができました!
このまま冷蔵庫で冷蔵保存。
自然由来の原材料で作られたラップだから、食品の保存も安心ですね!

液体を入れて横にしても密着させていればこぼれない

画像タップで作業アニメーションスタート!

容器の口にピタッと密着させれば、横にしても液体がこぼれないような密閉性に!

料理の他にも、野菜そのものを包んで保存することができる蜜蝋ラップ。
一度使ってみたらいろんな可能性を感じました!
皆さんもお気に入りの布を使って、オリジナルの蜜蝋ラップを作ってみてはいかがでしょうか?

それでは、次回のやってみたもお楽しみに!



※粘着性の落ちた蜜蝋ラップを使用したり、容器への密着が弱かったりすると内容物が溢れる恐れがあります。
口を横にして保存することはおやめください。
※蜜蝋は熱に非常に弱いため、電子レンジでのご使用はお控えください。

 

■実際にやってみた感想

❑ 使うたびに捨ててしまっているプラ製ラップ。一方、環境に配慮できる「蜜蝋ラップ」がこんなに簡単に作れることに驚き!
❑ 自分で作った蜜蝋ラップは愛着も湧いて何度も繰り返して使いたくなった!お気に入りの柄や生地でも蜜蝋ラップを作ってみたい気持ちに!
❑ 自然由来の素材からできた蜜蝋ラップ。実際に使ってみたらいろんな使い方ができる可能性を感じた!

 

\次回の"やってみた!"は?/

■みつろうラップを作るキットが発売中!

株式会社KAWAGUCHIさんから発売中の蜜蝋ラップを作るキット

 

今回のやってみたで利用させていただいた蜜蝋ラップを作るキットが株式会社KAWAGUCHIさんから発売中!商品についての詳しい説明はコチラから!布地の柄違いや、自由研究のためのワークシートがセットになったものなど、蜜蝋ラップだけでも豊富なラインナップ!必要なものが揃うセット(※)で簡単にオリジナル蜜蝋ラップを作ってみてはいかがでしょうか?

※アイロン、アイロン台など一部ご自分でご用意いただく必要があります。

 

■豆知識メモ|プラスチック製ラップって何が問題?


プラスチック製品であること


プラスチックの原料であるペレットの画像


ラップはポリエチレンを主とするプラスチック製品です。ほとんどのプラスチック製品には生分解性がなく、太陽光や自然の力にさらされても分解が進まず、さらに海洋や陸地に捨てられてしまった場合はマイクロプラスチックとして微細な粒子になってしまいます。マイクロプラスチックは海洋生物が誤食してしまい、その後生態系を破壊することが危惧されるため、環境問題の中でも特に問題視されています。


食品と健康への影響

 


健康に悪影響を及ぼしそうなイメージ


ラップは食品との接触があるため、食品品質に対する影響を最小限に抑えるために食品用に設計された成分が使用されています。それでもプラスチック製ラップには、プラスチックを柔軟にするためにフタル酸エステル、アジピン酸ジイソノニルなどの化学物質が含まれていることがあり、これらの化学物質が食品に漏れ出す可能性から、健康への潜在的な影響が懸念されています。


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