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SDGs時代の紙製パッケージ「紙袋」編|機能的に持ち運べるお店の広告塔

SDGs時代の紙製パッケージ「紙袋」編|機能的に持ち運べるお店の広告塔

SDGs達成のための取り組みが多くの企業で行われる中、商品のパッケージにもサステナブルな取り組みが求められています。カンキョーダイナリーを運営する紙加工メーカー大昭和紙工産業では、「紙で環境対策」を掲げ、紙化の取り組みを推進中。SDGs時代のサステナブルな包装資材として紙製パッケージをおすすめする理由を、全4回の連載の中で解説していきます。第1回となる今回は、紙袋についてご紹介します。

紙袋とは?

紙袋を持って歩く女性

 

百貨店やスーパーをはじめ、全国の店舗や企業で採用されている紙袋。テイクアウト需要の高まりも受け、どのお店にとっても欠かせないアイテムとなっているのではないでしょうか。

 

紙袋は「持ち帰る」「運ぶ」といった機能面の他に、実はお店の印象を左右する重要な役割を担っています。お店で商品を受け取ってから目的地に着くまで、購入者自身はもちろん、すれ違う人や友人、家族にいたるまで、たくさんの人が紙袋を目にすることになります。つまり、紙袋はお客様が持ち歩くことで、お店の存在を知るきっかけにもなり、紙袋自体にお店を宣伝する効果があるといえます。

 

紙袋を、単なる包装資材としてではなく、街中で人目に触れる大切な広告媒体として捉えれば、こだわりを持って紙袋を選ぶことで、お店や企業のブランディングを担うツールとして販売促進やお客様の満足度向上に役立てることができます。

紙袋の種類

それでは、紙袋にはどんな種類があるのでしょうか?ここでは、大昭和紙工産業で製造している代表的な紙袋をご紹介します。それぞれの特徴を知って、紙袋選びの参考にしてみてください。

輪転手提袋

輪転手提袋

 

巻取原紙を使用して製袋する大量生産向けの手提袋。紙袋の内側に、平たい紙紐を当紙で貼り付けた平紐タイプと、紙紐やPP紐、アクリルスピンドル紐を貼り付けた丸紐タイプがあります。食品から雑貨、アパレルなど幅広い業種で使用されています。

平版手提袋

 

フルカラー印刷や表面加工に優れた美粧性の高い手提袋。特殊紙や箔押しなど、印刷の色調や形状、加工の自由度が高いため、アパレルファッション・ハイブランド・化粧品業界など、品質重視の方に最適な紙袋です。使用できる紙の種類や手提紐の種類が豊富なのも特徴です。

OFJ手提袋

平版手提袋(OFJ

 

手提紐をOFJ方式という、引張強度の高い取り付け方で製袋された手提袋。紐が自立して立ち上がるため、スムーズに商品の出し入れができます。また、他の平版手提袋と同様に、原紙や表面加工、手提紐の種類を選ぶことができます。

ワイン袋

ワイン袋

 

丈が長く、マチと幅が短い手提袋。補強のために、底面にはボール紙を敷いています。飲料・店舗のブランディングを訴求するだけでなく、ボトル・瓶などの商品を確実に運ぶ機能性の高い紙袋です。

角底袋

角底袋

 

紙袋の基本形。紐などの持ち手をつけないため、コストをおさえて作成・製造することが可能です。スーパーや店舗での食材、日常生活品などのショッパーとして利用されており、サイズも多彩で、商品の小分け袋など汎用性のある紙袋です。

宅配袋

 

配送・郵送に適した丈夫な紙袋。封かんテープ付きやマチ付きなど、用途に合わせた製造が可能です。配送・郵送・輸送の効率化につなげられます。紙質やコーティングの有無などのカスタマイズもできます。

ワイヤー付きシースルー袋

ワイヤー付きシースルー袋

 

窓あき食品一次包装袋。形状が選べる窓部分にはフィルムが貼られ、中に入ったお菓子などの製品を見せることが可能です。また、ワイヤーで口を閉じることで、衛生面にも配慮しています。

重包装袋

 

耐久性を持たせるため、クラフト原紙を多層(1~4重)に製袋したクラフト紙袋。製品の輸送・保管に最適で、お米や小麦粉などの食品からセメントや石灰などの工業品まで幅広くご利用いただける紙袋です。

紙袋を採用するメリット

底面でしっかり自立する紙袋。お弁当などを入れて持ち運んでも傾きにくく、スープなどの汁物をテイクアウトする際にも、安心して持ち運んで頂くことができます。また、レジ袋に入れるか、紙袋に入れるかによって、購入した商品の印象は大きく変わります。 お持ち帰りや贈答用にも、紙袋は必須のアイテムではないでしょうか。

 

紙袋を手渡す男性

 

商品を持ち運ぶだけでなく、お店のブランディングや集客にも最適です。近年では、プラスチックごみによる海洋汚染が世界的な問題となる中、環境意識の高い企業を中心に「脱プラ」の流れが加速しています。環境配慮などを企業に求めるESG投資の広がりから、プラスチック製のパッケージからの切り替えで、紙袋の採用を検討される企業も増えてきています。このように、紙製パッケージを積極的に採用することにより、対外的なイメージの向上という効果も期待できます。

紙袋がエコにつながる理由

世界中で進む使い捨てプラスチック削減の取り組みに加え、日本も2030年までに使い捨てプラスチックを25%排出抑制する目標を掲げています。

 

これには、地球環境における諸問題以外に、日本がこれまで廃プラスチックを輸出していた諸外国が、輸入の規制強化に乗り出したことも背景にあります。なかでも、主な輸出国であった中国は、2017年末に生活由来の廃プラスチックの輸入禁止を宣言。行き場を失った廃プラスチックの処理についてもあらためて考えなければならない今、政府は「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」に加え、再生可能資源への適切な切り替えを意味する「Renewable(リニューアブル)」を基本原則として政策を推進しています。

 

そしてこの「Renewable」を促進するため、注目されているのが紙素材です。食品、化粧品、アパレルなど、さまざまな業界で包装をプラスチックから紙へと切り替える動きが加速しています。では、なぜ紙パッケージが選ばれているのでしょうか?

 

紙は木を原料とする持続可能な素材

プラスチックは石油由来の資源ですが、石油は枯渇していく資源であり、その生産・使用に当たり環境に大きな負荷を与えます。一方、紙は木から作られており、植林や適切な森林管理を通じて再生可能な資源です。また、きちんと分別してリサイクルさえすれば、新たな紙製品として生まれ変わる優秀な資材。さらに、木は成長する過程で大気中のCO2を吸収し、パッケージなどに利用された後や役目を終え焼却処分されたとしても、カーボンニュートラルなサイクルを生み出すことができる素材です。こうした理由から、環境負荷が低いサステナブルな包装資材として、紙を使ったパッケージが注目されています。

自然由来で、生分解性がある

プラスチックは、海に流れ出してもマイクロプラスチックとして海洋環境に半永久的に残り続け、生態系に深刻な影響を及ぼします。一方で、紙は自然由来の素材で作られているので、自然の条件下で分解されるという性質があります。意図せずに自然環境へごみとして流出してしまうリスクを考えると、環境への負荷を減らす観点から、「可能なものは紙に置き換える」という選択をする企業が増えてきています。

 

実は、使用後の使い方が豊富

捨てるのはもったいないと、家に持ち帰った後も紙袋を捨てずにとっておく方も多いのではないでしょうか。最近では、メルカリなどのフリマアプリで梱包資材として使われるシーンも増えてきましたが、実はこの紙袋、リメイクアイデアがとっても豊富。紙袋としての役目を終えた後も、バッグやポーチ、収納、ラッピングなど、様々に姿を変えて私たちの暮らしに役立ってくれます。

 

 

さらに!一歩進んで環境に配慮するなら

紙製パッケージを採用する際は、使用する原紙やインキをうまく選択することで、さらなる環境配慮につながります。ここでは、紙袋の採用を検討する際、さらに一歩進んで環境配慮をアピールしたい方向けにいくつか方法をご紹介します。

FSC®︎認証を取得した原紙を採用する

FSC®︎認証とは、適切に管理された森林で伐採した木材を消費者に届け、得られた利益を生産者に還元する国際的な森林認証制度です。適切に管理されていると認定された森林自体に付与される「FM認証」と、生産、加工、流通に関わるすべての組織が認証を受け、トレーサビリティを担保するために付与される「CoC認証」。この2つの認証の連鎖から成り立っています。

 

消費者は、FSC®︎マークを目印に製品を選ぶことで、森林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守りながら適切に生産された製品を選んで購入することができます。

 

原紙に再生紙を採用する

再生紙は、段ボールや新聞紙などの古紙回収を通してリサイクルして作られています。純粋な木材から作られた紙に比べ、限りある資源を有効活用でき、さらにゴミの廃棄量も減らすことができます。一方で、紙の品質が安定しにくい、耐久性が低い等の懸念点もあるので、原紙として採用する際には、紙袋の用途に合わせて検討してみましょう。

 

インキを植物性のものにする

紙袋に使われる印刷インキには、石油から作られたインキが一般的でしたが、近年では植物から採取できる植物油を使ったボタニカルインキやノンVOCインキが普及しています。使用する印刷機が、輪転機か平版かによっても必要なインキの特性が変わるため、イメージしている紙袋に合わせて印刷インキにもこだわってみましょう。

パッケージの紙化は大昭和紙工産業へ!

 

長年、紙加工業界をリードする私たち大昭和紙工産業では、海外を含め全国各地に製造拠点と営業所をかまえ、国内シェアトップクラスの紙袋製造量を安定供給しています。

 

他社にはないオリジナルの紙製パッケージをはじめ、森林保全団体とコラボした紙袋や環境配慮製品の開発にも力をいれています。近年では、サステナブルな取り組みを消費者にアピールできる、大昭和紙工産業オリジナルの環境配慮マーク「木を植える®︎マーク」「海を守る®︎マーク」の提供を開始。紙製パッケージを活用した、一歩進んだ環境対策におすすめのサービスです。

 

紙製パッケージの採用をご検討の方、環境配慮に力を入れて取り組みたい方は、ぜひ大昭和紙工産業までお問い合わせください。

 

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