実際にやってみよう!行ってみよう!をお届けする新コラム!
これって環境に良いんじゃない?/最近話題のエコな場所って?/環境に配慮した新サービスってどうやって使うの? etc…
実際に行動して得た、生の情報をお届けします!
「紙袋って、捨てるのもったいない!」
だけど溜まった紙袋を再利用する機会もなかなか無いんですよね…。
今回はそんな溜まってしまった紙袋でちょっとした実験!
題して、
「紙袋を紙の原料であるパルプの状態に戻して、和紙風ハガキ手作りしてみたー!」
■用意するもの
今回用意した物はこちら!水を使用するのでさらにバケツや布巾があると◎
・紙袋(ツルツルした加工がされていないもの)
・はさみ
・ブレンダー(手動のもの)
・紙すきセット(枠・あみ×2・あみ板×2・容器)・新聞紙
・水
■和紙風ハガキを作ろう!
紙袋を分解しよう
画像タップで作業アニメーションスタート!
01.紙袋から持ち手を取り外して、
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02.底面の接着部分を剥がして紙袋を底の無い筒状に!
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03.一番広い面を切り取ったら、
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04.ブレンダーに入るように細かく切る!
紙をブレンダーでパルプにしよう
画像タップで作業アニメーションスタート!
05.細かくした紙片と水を入れて、
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06.蓋をしっかり閉める!
※ブレンダーは刃が危ないので蓋がしっかり閉まっていることを確認して!
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07.ハンドルを引っ張って紙と水をよーく混ぜて、
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08.紙片の見た目がこのくらいドロドロしてきたらOK!
紙を成形しよう
画像タップで作業アニメーションスタート!
09.「容器、枠、あみ板、あみ」の順に重ねて
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10.枠にパルプを流し込む
※ドロっとしすぎていたら水を追加してもOK
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11.パルプの密度が均等になるように枠を揺らして慣らして
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12.あみ→あみ板の順で重ねて上から押しつけて
パルプに含まれた水を絞る!
乾燥させよう
画像タップで作業アニメーションスタート!
13.水を切ったらそのまま新聞紙に乗せた後、片面のあみとあみ板を取って、
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14.さらに形が崩れないようにあみを取った面を下にして、
もう一方の面のあみとあみ板もとる
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15.新聞紙の上が成形されたパルプだけになったら
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16.新聞紙で挟み込み、形ができるだけ歪まないように重しを乗せて伸ばす!
和紙風ハガキ完成!
1日〜2日乾燥させたら和紙風ハガキが完成!風合いも和紙のような繊維感があり、普通の紙より厚みもしっかりしていて良い感じ!
今回はカンキョーダイナリーでも販売されている「おやさいクレヨン」で絵を描いて、暑中見舞いの絵ハガキにしてみました!
※オリジナルで作成した「私製ハガキ」は通常のハガキと異なり、手紙の定形外として扱われる場合があります。送料や切手の料金も通常と異なる場合がありますのでご注意ください。
\廃棄される野菜をアップサイクル!/
製品である紙袋を原料に戻して再利用する体験レポート、いかがでしたでしょうか?
昔ながらの紙漉き体験が楽しくできるので敬老の日のおじいちゃんおばあちゃんに送る絵葉書にしたり、お子様の夏休みの自由研究にもピッタリ!皆さんもぜひやってみてくださいね!
それでは、次回の「やってみた!」もお楽しみに!
■実際にやってみた感想
❑ 手作業で紙袋をパルプに戻していく体験はなかなか大変!普段何気なく使っているしっかりした紙袋や薄い紙のありがたみを実感できた!
❑ 紙袋の柄や紙質、作ったパルプの粗さによって質感の違ったものができるのが楽しい!
❑ 工程が理解しやすく短時間でできるので小学生の夏休みの自由研究に最適!(ハサミやブレンダーの刃には注意!)
\紙袋屋が教える紙袋リメイク術シリーズはコチラから!/
■番外編|こんなアレンジも!
コーヒーかすやお茶の出涸らしをパルプに混抄(こんしょう)させて作るアップサイクルハガキ
コーヒーかすを混ぜた紙コースター
お茶の出涸らしを混ぜたハガキ
紙の原料であるパルプに異質な繊維を混ぜ合わせて抄いた紙のことを「混抄紙(こんしょうし)」と言います。
そこで!休憩中に飲んでいたコーヒーのかすやお茶の出涸らしをパルプに混ぜてアップサイクルハガキも作ってみました!
コーヒー豆のつぶつぶやお茶の葉の緑が少し付加されて、よりオーガニックな見た目になった気がします!捨てる予定だった物を活かして付加価値をプラスできるのがアップサイクルの良いところですね!
\アップサイクルってなに?/
■豆知識メモ|どういう紙を和紙っていうの?
❑和紙の定義
実は和紙には明確な定義がありません。一般的には麻、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)、檀(まゆみ)、苦参(くじん)、フキ、マニラ麻などの日本古来の原料で長い繊維をそのまま生かして漉かれた紙を指します。今回作成した紙すきハガキは元々は洋紙で作られた紙袋を再利用して作成したので、「和紙風」という言い方をしています。
和紙という名前は、洋紙が普及し始めた明治時代に日本古来の紙と洋紙(西洋紙)を差別化するために一般的に認識されるようになりました。日本紙も和紙と同じ意味です。日本の紙の歴史は諸説ありますが、早いものだと3〜4世紀から日本で自然に紙漉きが発生したとする説があります。和紙は耐久性があり、長期間にわたって保存することができるので、古文書や伝統的な書物、絵画、掛け軸などの保存にも適していたようです。
大河原和紙を使用して製作された紙製トートバッグ <商品の詳細はコチラから!>
和紙は書道や絵画、伝統的な和の工芸品、屏風、和服など、日本の伝統文化において欠かせない存在です。和紙の美しさや独特の風合いは、世界中で高く評価され、海外でも広く愛されており、最近では国内でも伝統工芸品である和紙を活かしたアクセサリーや雑貨を多く目にするようになりました。職人が熟練した技術で丁寧に作業し制作する和紙。お店で見かけたらぜひ手に取ってその繊細さと美しさを実感してみてください。