環境問題に取り組む企業と個人の事例10選!対策をする理由やメリットは?

環境問題に取り組む企業と個人の事例10選!対策をする理由やメリットは?

環境問題の解決が重要だとわかっていても、何から始めるべきかイメージが湧かない方も多いでしょう。環境問題に取り組む企業と個人が増えており、具体的な事例を参考にしてみるとヒントが得られるかもしれません。

 

今回は環境問題に取り組む企業と個人の事例をまとめてご紹介します。環境問題の被害・影響からおさらいし、いま対策が求められている理由や対策に取り組むメリットにも触れているので、環境意識を高めるきっかけにしてみてください。

企業・個人の取り組みが必要な環境問題と被害・影響の事例

 

 

環境問題を解決するには地球に住む私たちの取り組みが鍵を握っています。ただ、環境問題に対する危機意識が薄いと、取り組みに対する意欲も湧きづらいです。

 

まずは、企業・個人の取り組みが特に必要な環境問題について、概要をおさらいしつつ被害・影響の事例などをご紹介します。

 

地球温暖化・異常気象

地球温暖化とは、CO₂(二酸化炭素)やメタンなどの温室効果ガスによって地球全体の気温が上昇する環境問題です。地球の熱が温室効果ガスによって吸収され、宇宙に放出されにくくなることが原因とされています。

 

温暖化が進めば大気の状態が不安定になり、大雨や干ばつ、台風の巨大化など、異常気象が深刻になる恐れもあります。世界中で各国の主導のもとに企業・個人による取り組みが求められるようになりました。

 

【被害・人体への影響に関する事例】

 

地球温暖化や異常気象などに関連して、日本でも子どもたちが浸水した道路を歩かなければならなくなった事例や、高温でリンゴが日焼けしてしまった事例などがあります。

 

プールやゴルフといったレジャー、トラックでの積み下ろし作業やビルの解体作業のような仕事などで熱中症が発生する事例も見受けられます。気温の上昇が続けばこのような事例も増えてくるでしょう。


[参考]

こども環境白書2014 地球温暖化が引き起こす問題(環境省)

福岡市熱中症情報(福岡市)

海洋汚染(海洋プラスチックごみ)

海洋汚染は、海洋の浄化能力を超えて海が汚染される環境問題です。富栄養化(※)によって赤潮・青潮が発生して養殖魚が死滅してしまったり、タンカー事故により原油が流出して海岸付近の生態系に打撃を与えたりします。

 

近年は、海洋プラスチックごみが極小化したマイクロプラスチックやナノプラスチックが特に問題視されており、魚を食べる人間への健康被害も危惧されるようになりました。プラスチックの利用を見直す取り組みが必要です。

 

※富栄養化:海・湖沼・河川などの水域が、貧栄養状態から富栄養状態へと移行する自然現象。工場排水や生活排水による汚染から生じ、赤潮の原因にもなっている。

 

【被害・人体への影響に関する事例】

 

メダカを使った実験によると、取り込まれたナノプラスチックが消化器系から循環器系に移動して、脳組織内に蓄積されたという事例が確認されています。

 

最新の研究では、人間の血管内に蓄積した微小なプラスチック粒子と、心臓発作や脳卒中、死亡率の高さが関連づけられました。

 

海洋中のプラスチックは毒性のある物質を吸着する性質があります。海洋中の有害物質を吸着したプラスチックを食物連鎖によって人が摂取し、健康被害が生じる可能性は十分想定できるでしょう。


[参考]

海洋汚染を防止するための取り組み(気象庁)

マイクロプラスチックおよび化学物質の影響(農林水産省)

解説:マイクロプラスチックと心臓発作や脳卒中が関連、初の証拠(NATIONALGEOGRAPHIC)

 

 

\ナノプラスチックや海洋プラスチックごみ影響についてはこちらでも学べます。/

 

森林破壊

森林破壊とは、森林の減少・劣化が進行する環境問題です。農地への土地利用転換や違法伐採、焼畑農業、燃料用木材の過剰摂取、森林火災などが原因とされています。

 

森林に依存する周辺住民の暮らし・文化の衰退、不当に安い価格の市場流入による持続可能な森林経営の阻害などをもたらす恐れもあり、森林資源に関する事業を行う企業には取り組みが不可欠です。

 

【被害・人体への影響に関する事例】

 

森林破壊によって森林の生息地の形が変わると、野生生物と人の接触機会が増えるという考え方もあります。

 

ダニによって媒介されるライム病やマラリア、エボラ出血熱などの感染症も森林破壊の事例の中で確認されているとのことです。

 

森林破壊は人体にも悪影響を及ぼすリスクがある点も知っておきましょう。


[参考]

国際的な森林保全対策(環境省)

算数で解く森林破壊と感染症リスクの科学(WWF)

 

水質汚濁

水質汚濁とは、自然の浄化能力を超えて川や海が汚れて濁ってしまう環境問題です。主に家庭から出る生活雑排水が原因とされており、台所から出る水が特に悪影響を及ぼしています。

 

水質汚濁が進むと魚介類のような水産物まで汚染される恐れがあり、水産物を摂取する人や動物の健康を害するリスクも想定されています。私たち一人ひとりが健康被害を食い止める取り組みを模索しなければなりません。

 

【被害・人体への影響に関する事例】

 

水質汚濁の原因は家庭の生活雑排水だけではありません。企業の水質事故によって大規模な被害がもたらされることがあります。

 

たとえば、産廃処理業者が河川に放流した廃液の処理が不十分で、最終的に浄水場で化学物質が生成されて、広範囲で取水障害が発生した事例もありました。

 

水質汚濁によって、当たり前のように飲んでいる飲み水に、有害物質が含まれてしまうリスクを想起させる事例です。企業には水質汚濁を防ぐという重大な責任があり、具体的な取り組みの実施が不可欠だとわかります。


[参考]

こども環境白書2010 水質汚濁や土壌汚染ってなに?(環境省)

これまでに生じた水質事故の概要及び県内における発生状況について(ネットあいち)

 

土壌汚染

土壌汚染は、有害物質によって土壌が汚染される環境問題です。主に工場からの排出などが原因として挙げられます。有害物質の例は鉛やフッ素、ヒ素などです。

 

汚染場所に近づかなければ問題ないと思うかもしれませんが、有害物質は地下水に溶けたり、栽培される作物に吸収されたりします。野菜や井戸水などを通して私たちの体内に摂取される危険性も想定できるでしょう。工場を持つ企業であれば、健康被害を食い止めるための取り組みが不可欠です。

 

【被害・人体への影響に関する事例】

 

土壌汚染の被害事例の歴史は古く、有名なのが明治中期に社会問題化した足尾銅山鉱毒事件や、昭和30年に報告されたイタイイタイ病などです。

 

鉱山に由来する重金属の農用地汚染から始まり、栽培された米などの摂取を通して人の体内に重金属が入り、健康被害につながりました。

 

健康被害を受け、昭和45年には農用地の土壌の汚染防止等に関する法律が公布されることになります。土壌汚染の取り組みの必要性を考えるうえでも歴史背景は押さえておくとよいでしょう。


[参考]

こども環境白書2010 水質汚濁や土壌汚染ってなに?(環境省)

こども環境白書2010土壌汚染の発生を防ぐために(環境省)

土壌汚染の特徴(環境省)

 

 

\土壌汚染の原因や現状、健康への影響についてはこちらでも学べます。/

 

環境問題に関する企業の取り組み事例5選

 

 

企業として環境問題に取り組むには、関係各所で協力し、全社的に実践する必要があります。

必要性を訴えるために他社の取り組み事例が役立つでしょう。

 

また、他社の取り組みからヒントを得ることで、自社にしかできない取り組みが浮かぶこともあるかもしれません。

 

引き続き、環境問題に関する企業の取り組み事例を5つピックアップしてご紹介します。自社で環境問題の取り組みを検討する際に参考にしてみてください。

 

取り組み事例1.住友化学【地球温暖化】

住友化学は、環境負荷の低減や省資源・省エネルギーに貢献する機能化学品などを提供している化学メーカーです。エネルギー・機能材料部門やエッセンシャルケミカルズ部門、情報電子化学部門、健康・農業関連事業部門などで事業を展開しています。

 

気候変動問題を化学企業が率先して取り組むべき社会課題として認識し、環境問題の取り組みを実施しています。

 

目標は、自社の温室効果ガス(GHG)の排出量を2030年までに50%削減(2013年度比)し、2050年までに実質ゼロとすることです。目標達成に向けてGHG排出削減に資する独自技術製品の提供や、炭素資源循環システムの構築、膜分離・排水処理での低GHG排出プロセス技術の開発を推進しています。

 

2022年には米国ニューライトテクノロジー社と共同で、メタンを原料として微生物によって生産されるカーボンネガティブな樹脂を用いて、自動車・繊維向けのポリプロピレンコンパウンドという材料の開発にも着手しました。化学材料に携わる企業であれば注目すべき取り組みでしょう。


[参考]

エネルギー・機能材料部門(住友化学)

会社概要(住友化学)

気候変動の緩和と適応(住友化学)

住友化学とニューライトテクノロジーズ社、微生物によって生産されるカーボンネガティブな樹脂を用いた自動車・繊維向け材料の共同開発に着手(住友化学)

 

取り組み事例2.株式会社UPay【海洋汚染】

株式会社UPayは、日本初の食べられる米ストローを開発したメーカーです。

 

米ストローは、完全植物由来のお米でできたストローです。飲料の温度や風味に変化を与えないだけでなく、1時間以上の耐久性がありすぐにふやけません。

 

活用されていないクズ米を買取って原料にできるのもエコです。

 

米ストローの開発は、海洋プラスチックごみを減らす取り組みとして注目すべき事例といえます。プラスチック製品を食べられるものに代替するというアイデアは企業に新たな着眼点を与えてくれるでしょう。


[参考]

米ストローとは?(UPay)

 

 

\脱プラスチックに取り組む企業についてはこちらでも学べます。/

 

取り組み事例3.UCC上島珈琲【森林破壊】

UCC上島珈琲は、生豆等の調達やコーヒー製品の販売などを行っている企業です。人と地球、コーヒーがともに繫栄する世界を目指して、サステナビリティ基盤を整え成果を出せるように取り組んでいます。

 

コーヒー発祥の地といわれるエチオピアには原生林があり、森林伐採によって現金収入を得る地元の方々がいました。

 

UCC上島珈琲は正式な調査員として現地に入り、地元の方々がもとから自生していたコーヒーを収穫・販売して現金収入を得られるよう、コーヒー栽培の技術指導の取り組みを継続して実施しています。

 

生計を立てるための森林破壊は、別の収益源を発生させれば回避できる可能性が高いです。森林破壊を防ぐ取り組みを検討する際は、UCC上島珈琲のように新たな収益源を見つけ出すことが重要なヒントになるでしょう。


[参考]

企業概要(UCC上島珈琲)

ポジティブな世界を、ひと粒から。(UCC上島珈琲)

森林保全プロジェクト エチオピア(UCC上島珈琲)

 

取り組み事例4.クボタ【水質汚濁】

クボタは、創業した1890年から食料や水、環境に関わるさまざまな製品を開発してきた水関連総合メーカーです。ポンプやバルブ、浄水、工業廃水、排水システムなど、水循環に関するさまざまな製品や技術で社会に貢献しています。国内高度浄水処理施設におけるクボタの処理装置採用率は約80%であり、国内の浄水に関して重要な役割を果たす企業です。

 

グループ内では環境事故防止の取り組みが徹底されており、全生産拠点で水質関連設備に関する環境汚染リスクの低減を目指しています。

 

排水管理については、法律や条例の排出基準よりも厳しい自主管理値を設定しており、基準値超過を起こさないように測定管理項目を定めて定期的に測定しているとのことです。通常より厳しい基準設定は、企業が水質汚濁を防ぐうえで模範の取り組みだといえるでしょう。

 

そのほか、最適な施肥・農薬散布ができる田植え機の提供なども、水質汚濁に関する取り組みだといえます。農業機器のメーカーもクボタの取り組みを参考にしてみるとよいかもしれません。


[参考]

ウォータープロジェクトとは(環境省)

活動状況(環境省)

会社概要(クボタ)

水資源の保全(クボタ)

 

取り組み事例5.鹿島建設【土壌汚染】

鹿島建設は、土木建築や建設工事全般に関する請負・受託を行っている建設会社です。環境汚染物質の除去およびコンサルティングの事業にも取り組んでいます。1970年に環境専門部署を開設して、土壌汚染問題に早くから取り組んできた会社です。

 

土壌汚染対策法による土壌調査義務の対象外であっても土壌汚染の可能性があるため、同社では民間工事の場合はプロジェクトに先立って地歴を確認しています。人為汚染の恐れがある場合は営業段階で発注者に土壌調査の実施を提言しているとのことです。

 

土壌汚染の被害を食い止めるためには、工事関係者に早期発見を促す取り組みが必要だとわかります。工事のプロジェクトに携わる社員は同社の取り組みを参考にしてみるとよいでしょう。


[参考]

会社概要(鹿島建設)

土壌汚染、埋設廃棄物等対策(鹿島建設)

有害物質の管理(鹿島建設)

 

環境問題に関する個人ができる主な取り組み事例5選

 

 

環境問題に関する企業の取り組み事例をご紹介しました。さまざまな企業が環境問題の解決に向けて尽力していることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

 

環境問題を解決する取り組みは、企業に任せるだけでなく個人で実践できることもたくさんあります

 

ここでは、簡単に始められる対策を見つけてもらえるよう、環境問題に関する個人ができる主な取り組み事例を5つご紹介します。試せることから生活に取り入れてみてください。

 

なお、個人に求められる取り組みを把握して実践することで、企業として実施すべき取り組みについても明確になる可能性があります。企業の環境対策に関わる方もぜひ参考にしてみてください。

 

取り組み事例1.ゴミや生活雑排水を減らす

海洋汚染では、マイクロプラスチックの被害が深刻化する恐れがありました。プラスチックごみを減らすこと、捨てないことが取り組みとして基本となります。

 

具体的な個人の取り組みとしては、ペットボトルのようなワンウェイプラスチックを使用しないように、マイボトル(水筒)を持ち歩く事例が挙げられます。保温効果が高いボトルであれば、いつでも温かい飲み物を楽しめるのも魅力です。マイボトルであればポイ捨ても発生しません。

 

また、水質汚濁は生活雑排水が原因となっていました。ゴミだけでなく生活雑排水を減らす取り組みも大切です。

 

たとえば、キッチンで汚れた水をなるべく流さないように、キッチンウエスで油や汚れたお皿、フライパンなどを洗う前にふき取る事例があります。

 

細かい部分で水質汚濁を防ぐ手段はたくさんあるので、ご自身でも暮らしの一部を見直してみてください。

 

 

取り組み事例2.無駄なものは買わない

ゴミを減らすために最もシンプルな取り組みが無駄なものを買わないことです。

 

すでにレジ袋が有料で販売されていますが、エコバッグを持っていけば購入しなくて済みます。

 

ちなみにエコバッグを無理に購入する必要もありません。

 

必要ない衣類でエコバッグを作成する事例や、使っていなかった生地でおしゃれなエコバッグを作成する事例もあります。また、家庭で眠る手提げ紙袋を使用するのもオススメです。

 

何か購入が必要になったときは、本当に必要か自分に問いかける習慣をつけましょう。


[参考]

エコバッグの作り方は下記のInstagramの投稿を参考にしてみてください。

バッグになるならもう捨てな~い(sakura_ethical)

 

取り組み事例3.資源は大切に使う

水は無限に使えるように思えますが、使用した水は浄水をしなければ再利用できず、浄水過程で電力を使用します。

 

電気を発生させる火力発電には燃料が必要となり、燃焼の過程で二酸化炭素も発生して地球温暖化の影響を及ぼします。

 

温室効果ガスの発生を抑制するために、個人として水や電気を大切に使うことも重要な取り組みです。

 

個人の対策として、冬に使う水の温度をあえて下げるという事例があります。水を使いたくなくなるため、無駄な使用が減るというアイデアです。

 

夜になるべく明かりを消してキャンドルを灯して過ごすという事例も少なくありません。節電できるだけでなく、きれいな光景を楽しめるので一石二鳥でしょう。

 

節水や節電は我慢をすると続かない場合もあるので、楽しい方法も探してみましょう

 

 

取り組み事例4.使用製品をプラスチック製から紙製に置き換える

マイクロプラスチックの環境問題を解決するために、個人としては使用製品をなるべくプラスチック製から紙製に置き換える取り組みが検討しやすいです。

 

たとえば、紙ストローを提供しているファストフード店を選んだり、紙の箱に詰められた食品を購入したりするなどの事例が挙げられます。紙カミソリのように話題の紙製商品を購入する事例も増えてきています。使ってみると便利だとわかり、プラスチックでなくてもよいことに気づくこともあるようです。

 

なお、竹の皮を使ったお弁当箱を利用する事例もあり、紙製だけでなく竹製への置き換えも進んでいます。

 

暮らしにある一つひとつの選択肢を見直し、プラスチックの使用を減らしてみましょう。

 

 

取り組み事例5.環境問題について正しく学ぶ

本記事では、地球温暖化や海洋汚染、森林破壊、水質汚濁、土壌汚染などの環境問題について紹介しましたが、1つひとつの課題を正しく学ぶことも解決に向けた重要な取り組みです。

 

環境問題を理解するために環境系の企業が発信している情報を収集してみましょう。

 

たとえば、本記事が投稿されているカンキョーダイナリーでは、環境問題に関するさまざまなテーマで情報発信しています。記事の内容を試したことについてSNSでシェアする方の事例も少なくありません。

 

環境問題について理解を深めたい方はカンキョーダイナリーの記事を読み、学んだ対策をぜひ実践してみてはいかがでしょう。

 

企業が環境問題の取り組み・対策をする理由・メリット

 

 

ここまで企業・個人の環境問題に対する取り組みの事例をご紹介しました。

 

取り組む理由、メリットまで把握しておくと、より環境問題の対策に取り組む意欲が湧いてくるでしょう。

 

まずは、企業が環境問題の取り組み・対策をする理由・メリットから解説します。

 

いま取り組みが求められる理由

2020年10月に政府は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルの方針を宣言しました。

 

国内外で気象災害の発生が続いており、今後も豪雨や猛暑のリスクの増加が予想され、日本でも産業・経済活動への影響まで指摘されています。

 

気象災害で産業・経済活動の基盤を失ってしまえば、企業も事業を継続できません。

 

気候変動の原因である温室効果ガスは産業・経済活動に伴って発生しています。

 

個人で温室効果ガスを減らす取り組みはもちろん重要ですが、事業単位で温室効果ガスを発生させる企業が対策をすれば削減効果は急激に高まるでしょう。

 

産業・経済活動の基盤を守って事業を継続するために、企業の環境問題に対する取り組みは不可欠であり、責任も重大です。


[参考]

カーボンニュートラルとは(環境省)

 

取り組みをするメリット

企業が環境問題に取り組むことで企業価値を向上させられます。

 

すでに環境ビジネスに投資する風潮も社会で芽生えており、企業の環境問題の取り組みが評価されると、投資対象として選ばれやすくなる可能性も高いです。

 

資金が潤沢になれば新たな事業を拡大し、会社を発展させられます。会社の将来性が高くなれば、優秀な人材も集まってくるでしょう。

 

そのほか、使い道がない材料をビジネスで有効活用したり、エネルギー消費を可視化して節約したりすることで、コストを削減できる余地もあります。

 

このように環境問題に取り組むメリットはとても多いです。企業が環境問題の対策に取り組まない手はないといえるでしょう。

 

個人が環境問題の取り組み・対策をする理由・メリット

 

 

企業が環境問題の取り組み・対策をする理由・メリットを解説しました。

 

続いて、個人が環境問題の取り組み・対策をする理由・メリットも解説します。

 

いま取り組みが求められる理由

地球温暖化による異常気象の発生は、子どもたちに危険・悪影響を及ぼす恐れがあります。

 

たとえば、豪雨によって土砂災害が発生して、通学路を歩く子どもたちが巻き込まれる事態も想定されます。

 

河川の近くに住むご家庭であれば、親の知らない間に小さな子どもが外に出て、氾濫に巻き込まれる事態もあるかもしれません。

 

子どもたちの命を守り、子どもたちが安心して暮らせる社会を実現するためにも、私たち個人の取り組みが重要です。

 

取り組みをするメリット

個人として環境問題に取り組むメリットは暮らしを豊かにできることです。

 

節電・節水をすれば固定費を削減できます。数百円~数千円程度の削減ではあまり意味がないと思うかもしれません。ですが、動画視聴のサブスクや有料のブログサービスを契約して暮らしの楽しみを増やすことも可能です。

 

清掃ボランティアに参加してゴミ拾いをすれば、海岸や河川などの景観を美しく維持できます。海岸や河川付近の景色を楽しみながら清々しく散歩できるようになるでしょう。

 

なかなか行動を起こせない方は、環境問題に取り組むことで得られるメリットを意識してみてください。

 

まとめ

 

企業・個人に関する環境問題の取り組み事例をご紹介し、いま取り組みが求められる理由、取り組むメリットを解説しました。

 

環境問題の取り組みを検討するうえでヒントが見つかったのではないでしょうか。

 

今回紹介した以外にもさまざまな取り組みが企業・個人によって実践されています。ご自身でも企業のホームページや個人のブログなどを訪れ、事例をチェックしてみるとよいかもしれません。

 

カンキョーダイナリーでも環境問題に関する情報を引き続きお届けしていきます。何から取り組むべきか迷っている方は、ぜひほかの記事もご覧になってください。

 

 

 

 

\いま知っておきたい環境用語を1分でやさしく解説!/

ライター

常木城伸(つねきしろのぶ)

ビジネスに特化したWebライターとして活動し、各社のオウンドメディアに記事を投稿。執筆テーマは環境問題やSDGs、DX、ESGなど多岐にわたる。水質関係第1種公害防止管理者やFP二級技能士、第三種電気主任技術者、基本情報技術者などの資格を保有

環境問題に取り組む企業と個人の事例10選!対策をする理由やメリットは?

エシカルを広めよう!

  • Facebook
  • LINE

\この記事をシェア!/

  • Facebook
  • LINE

We♡カンキョーダイナリー

共に環境対策に取り組む企業様

このページの先頭へ